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浦和MF田中達也 同姓同名のレジェンド追うスピードスター

[ 2021年2月20日 05:30 ]

26日開幕 J1注目の新戦力(15)

浦和MF田中達也
Photo By スポニチ

 「11 TATSUYA」の背中に胸が熱くなる。浦和新加入のMF田中達也(28)はかつてのエースで同姓同名のレジェンド、現J2新潟FW田中達也(38)の背番号を継承した。武器は爆発的なスピードとドリブル、そしてサッカーIQの高さ。ロドリゲス監督のポジショナルプレーにも「タスクが明確、僕は好きです!」と胸をときめかす。

 戦術眼にたけ、ひとたびピッチ上の方法論を語りだせば口調も弾む。「まず相手はどういう形で、どこがビルドアップの出口になっているか。良い立ち位置を取り、誰がフリーで、どうルートをつくるか」などなど。相手プレスより早くパスルートをつくることを意識する。立ち位置で優位性を生かすポジショナルプレーはJ2熊本や大分時代にも経験し、理解が早い。

 オフにはDF槙野、MF宇賀神とともにスプリントコーチの秋本真吾氏から走りの技術の指導を受けた。大分で8得点した昨季より「スピードと切れは出ている」と話す。キャンプ中から自室では日々、自身が理想とするマンチェスターC(プレミアリーグ)やサッスオロ(セリエA)の映像をチェックする。24時間、サッカーへの探究心は止まらない。

 唯一、頭からサッカーが離れる瞬間があるとすれば漫画を読む時ぐらい。「気が付くとサッカーものを読んでるんですが、他にもH2、MIX、クロスゲーム…、あだち充さんの世界観は好きです。主人公を顔で区別するのは難しいですけど(笑い)」。間もなく新シーズン。“浦和のタッちゃん”は新生レッズの主人公になれるか――。

 ◆田中 達也(たなか・たつや)1992年(平4)6月9日生まれ、福岡市出身の28歳。東福岡から11年に九州産業大に進学、11~13年はJ2熊本の特別指定選手としてプレー。15年に熊本に加入し、J2岐阜、G大阪、大分を経て今季から浦和に移籍。J1通算56戦9得点、昨季は大分でチームトップの8得点。同姓同名の田中達也(J2新潟)は憧れの存在。利き足は右。1メートル72、68キロ。

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