ルヴァン杯決勝「延期」に感じたJリーグの気概…「中止」の選択肢はなかった

柏、13人集団感染　ルヴァン杯決勝延期に

Jリーグの村井満チェアマン
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　【記者の目】ルヴァン杯決勝は「中止」でなく「延期」となった。同一企業の協賛で最も長く開催された大会としてギネス世界記録にも登録される伝統のカップ戦。コロナ禍により1次リーグも大幅に縮小されながら冠スポンサーのYBCの協力を得て開催にこぎつけた。村井チェアマンに「中止」の選択肢はなかったという。

　舞台は国立競技場、入場券は2万4000枚が即日完売。決戦当日は入退場ゲートに5台の定点カメラが設置され、感染対策として会場周辺の人の流れや二酸化炭素濃度などが調査される予定だった。来年の東京五輪に向けた実証実験で東京五輪・パラリンピック組織委員会の関係者も来場予定だった。

　選手、スタッフの安全第一は言うまでもない。集団感染が発生した以上、7日の決勝中止も当然の判断。だがそこで屈せず延期の道を探る姿勢にJリーグの気概を感じる。東京五輪はコロナ禍に打ち勝った証としても期待される祭典。サッカー界もここで立ち止まるわけにはいかない。（サッカー担当キャップ・牧野　真治）