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G大阪11戦負けなし 井手口ダービー初ゴールで2位キープ

[ 2020年11月4日 05:30 ]

明治安田生命J1第26節   G大阪1―1C大阪 ( 2020年11月3日    ヤンマー )

前半、先制点を決め笑顔のG大阪・井手口(中央)
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 リーグ戦で40回目となった大阪ダービーは1―1のドローに終わった。G大阪は前半32分にMF井手口陽介(24)のダービー初ゴールで先制。2分後に追いつかれたものの、2011年以来9年ぶりの11試合連続負けなし(9勝2分け)となり、2位をキープした。

 試合のボルテージを一気に最高潮に押し上げたのは、育成年代時から大阪ダービーの重さを刷り込まれてきた井手口の左足だった。前半32分、相手DFに当たって少しコースが変わったパトリックの折り返しに反応。C大阪GK金鎮鉉(キム・ジンヒョン)が一歩も動けない弾丸シュートを叩き込んだ。

 「試合が始まる前のミーティングから戦術以上に対人での戦いで負けない、気持ち出していこうと話していた」

 ジュニアユースからG大阪アカデミー育ち。トップチームでの大阪ダービーでは、自身出場4試合目にして初ゴールとなった。中9日で迎えたC大阪に対して中2日。日程面の不利はあったが、何度も球際で戦い、走行距離は両チーム3位の11キロ強を計測した。ライバルとの1戦で、まさに攻守でチームを支えた。

 先制直後にセットプレーの流れから同点に追い付かれ、後半13分に金英権キムヨングォンが左膝を痛めて負傷交代。アクシデントに見舞われたが、それでも逆転までは許さなかった。今季先制した試合の無敗記録は「15」に更新。さらに9年ぶりの11試合負けなしで2位もキープ。それでも宮本監督が「前回のホームでの対戦(7月4日)では負けた。今回は勝ち点3を取りたかったので残念」と口にするのは、勝利だけが求められる大阪ダービーだからこそだ。

 連続負けなしのクラブ記録は07年の13試合。この日抱えた悔しさは次戦以降への糧になる。その先には今季2位までに与えられる天皇杯出場、そして4年ぶりとなる来季ACL出場がある。

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