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川崎F 23戦不敗の札幌に敗れ12連勝で止まる 14日鹿島戦で史上最速優勝の可能性

[ 2020年11月4日 05:30 ]

明治安田生命J1第26節   川崎F0-2札幌 ( 2020年11月3日    等々力 )

後半25分から出場した川崎Fの中村(左)は札幌のドウグラス・オリヴェイラと競り合う
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 明治安田生命J1リーグは3日に各地で7試合を行い、首位を独走中の川崎Fはホームで札幌と対戦し、0―2で敗れた。0―2の後半25分、1日に今季限りでの現役引退を表明した元日本代表MF中村憲剛(40)を投入したが、及ばず今季リーグ戦2敗目。単一シーズンの90分間でのJ最多となる連勝記録も12でストップした。 

 何かが違った。相手はここまでJ1で11戦負けなし(9勝2分け)、J2時代も含めれば23戦不敗(18勝5分け)の“お得意さま”だったが、序盤から相手の鋭い出足にミスを連発。後半17分、20分に立て続けに失点を喫し、必死の反撃も実らず敗れ、鬼木監督は「結果もゲームとしても良いものを見せられなくて残念」と悔しがった。

 1日、18年間チームをけん引してきた中村が今季限りでの現役引退を表明。札幌戦はその直後の一戦だった。メインスタンド外に横80メートルの大横断幕が掲げられるなど“憲剛一色”。ベンチ入りした中村も0―2の後半25分から途中出場。アディショナルタイムには絶妙の右足クロスで三笘の頭に合わせるなどさすがのプレーを披露した。だがチーム全体はらしくないプレーが目立ち、鬼木監督も「人間だからそういうところもあったかもしれない」と、“中村ショック”の影響を否定しなかった。

 今季ホーム初黒星で連勝記録も12でストップ。だが指揮官は「選手がここまで積み上げてきた勝ちは消えることはない」と強調した。早ければ次戦の14日鹿島戦で優勝が決まる。「下を向く必要はない。気持ちのリフレッシュが重要」。あと一歩と迫った2年ぶり3度目のリーグ優勝へ、中村と一緒にまた一丸となって突き進む。

 首位の川崎Fは次戦で早くも優勝が決まる可能性がある。11日にG大阪(神戸戦)が●、14日にG大阪(仙台戦)とC大阪(清水戦)がともに●で、川崎Fがアウェー鹿島戦に○ならば勝ち点71となり、全チームが届かないため優勝決定。7試合を残しての優勝は10年名古屋の3試合を大きく更新する史上最速Vとなる。

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