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C大阪・西川 鮮やかループでプロ初ゴール!「まだ1点…もっともっと活躍できるように」

[ 2020年8月16日 05:30 ]

明治安田生命J1第10節   C大阪3―1柏 ( 2020年8月15日    三協F柏 )

<柏・C大阪>プロ初ゴールを決め、両手を広げて喜ぶC大阪・西川
Photo By 共同

 各地で7試合があり、C大阪はアウェーで柏に3―1と快勝した。前半5分にFWブルーノ・メンデスが公式戦2試合連続となるゴールを決めて先制すると、後半42分には高卒ルーキーのMF西川潤(18)がプロ初得点をマーク。2試合ぶりとなる白星に貢献した。チームは2位に浮上。J1タイ記録の9連勝で首位を快走する川崎Fと19日に敵地で激突する。

 記念すべき一撃だった。後半38分、左太腿裏を痛めた清武に代わって西川がピッチに立つと、迎えた同42分だった。元日本代表FW柿谷の巧みなパスに抜け出し、GKの頭上を抜く左足シュート。今季リーグ戦初出場でプロ初ゴールを奪い、2位浮上に貢献した。

 「率直にうれしい気持ちが一番。出場できない期間もあったけど、少ない時間でも結果を残すことを考えていました」

 神奈川県に生まれ育ち、名門の桐光学園高で入学前から背番号10を背負った。複数のクラブから興味を示されながら、プロとしての新天地に「好きになった」とC大阪を選んだ。「南野選手や堂安選手だったり、大阪ならではのガッツというか。“自分が道を切り開いていくんだ”という気持ちが必要だと思った」。クラブへの愛着に加え、メンタルを強くしたい思いもあり、あえて縁もゆかりもない地に飛び込んだ。

 6月には、イベントで現代ホスト界の帝王・ローランドと対談。逆境の乗り越え方を質問すると「“やまない雨はない”という言葉があるけど、それは受け身のような言葉。だったら雲の上に行けばいいじゃん」という名言を授けられた。リーグ再開前日の負傷で約1カ月間の離脱があったものの、その言葉も支えにしてきた。

 「まだ1点。これから、もっともっと活躍できるように」
 スペイン1部バルセロナが獲得に乗り出し、フランス1部リールなども興味を示す魅惑のレフティー。清武の負傷は気がかりだが、無限の可能性を秘めた18歳に期待は膨らむ。
 
 ◆西川 潤(にしかわ・じゅん) 2002年(平14)2月21日生まれ、神奈川県川崎市出身の18歳。青葉FCでサッカーを始め、横浜ジュニアユースから桐光学園高を経てC大阪に加入。特別指定選手だった昨季にJ1デビューを飾った。1メートル80、70キロ。利き足は左。

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