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川崎F J1タイ9連勝! 小林が途中出場で2発、クラブ最多112点 王座奪回へ勢い止まらん

[ 2020年8月16日 05:30 ]

明治安田生命J1第10節   川崎F6―1札幌 ( 2020年8月15日    札幌ド )

<札幌・川崎F>後半42分、ゴールを決めた小林(撮影・高橋茂夫)
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 明治安田生命J1リーグは15日に各地で7試合が行われ、川崎Fは敵地で札幌を6―1で撃破し、9連勝とした。単一シーズンの90分間での連勝記録としては07年鹿島、18年G大阪に並ぶJ1最多タイ記録。FW小林悠(32)は途中出場から2発で通算112得点とし、クラブJ1最多スコアラーとなった。今季最多6得点で、リーグ戦22戦無敗だった“お得意さま”相手にきっちり勝利。王座奪回へ、連勝記録をさらに伸ばしそうな勢いだ。

 まさに記録ずくめの連勝記録達成だ。リーグ戦全試合に出場していた大島を出場停止で欠いた中、序盤こそ相手の鋭い出足に戸惑ったが、前半35分に車屋が決めて先制すると、終わってみれば今季最多6得点。敵地でのルヴァン杯名古屋戦から中2日の遠征だったとあって鬼木監督は「キツかったと思うが立ち向かってくれた」と選手を称えた。

 飽くなき向上心が強さの秘密だ。酷暑でのかつてない連戦の今季。疲労回復は何よりも重要。それでも選手は「新しいことを吸収したい」と今季から導入する4―3―3布陣の完成度を上げるため、練習で手を抜くことは全くないという。最初は「これだけ日程がタイトな中でもまだ走るんだ」と驚いた指揮官も、今では「自分たちの強みは選手の向上心の強さにある」と言う。

 チーム内競争で屈指の選手層がさらに厚みを増した。交代枠が5人になった影響もあるが、9連勝中の得点者は11人。多くの選手が得点を奪える破壊力も今のチームの強みだ。

 これで単一シーズンの90分間でのJ1連勝最多タイ記録となった。花を添えたのが、この日クラブのJ1単独トップスコアラーとなった小林だ。通算110点でブラジル人FWジュニーニョと並んでいたが、途中出場から一気に2得点。後半42分の1点目の後には「超えたらやろうと決めていた」と両人さし指を天に向けるジュニーニョのゴールパフォーマンスを披露し、「ケガだったりいろいろ苦労してきましたけど、貪欲に得点を目指してやってきた結果なのかな」と感慨深く振り返った。

 さらにルヴァン杯を含め公式戦4戦連発となる2ゴールを挙げた三笘も後半から出場。2人の途中出場選手がそろって2得点するのも史上初となった。

 開幕から10戦で積み上げた勝ち点28もJ1最多記録を更新。川崎Fの勢いがいよいよ止まらなくなってきた。

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2020年8月16日のニュース