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Jリーグ 再開後「当面は」無観客開催へ 専門家チーム提言、村井チェアマン「一つの手段として」容認

[ 2020年5月22日 16:58 ]

ZOOMで会見を行ったJリーグの村井満チェアマン
Photo By 提供写真

 Jリーグとプロ野球が合同設置した「新型コロナウイルス対策連絡会議」の第8回が22日に行われ、専門家チーム、地域アドバイザーによる再開に向けたガイドラインが提言された。無観客開催や再開前の事前検査を含む複数の点について新たな項目や文言が盛り込まれた。

 「観客の皆様への対応」の項目内では「当面は無観客試合で開幕し、再流行時には、試合延期も含めて専門家チーム・アドバイザーと検討」と記載された。「当面は」という長期の無観客開催を求める3文字は、今回の提言で新たに加えられたもの。専門家からの強い要請を受け、Jリーグの村井満チェアマン(60)は、今後約一週間で再開(J3は開幕)に向けた指針を示す上で「一つの手段として受け入れていきたい」と話した。

 なお、最終項目では「観客の入場を前提とした試合開催について」も追加された。観客を入れるためには「1日あたりの感染者の増加数や、感染経路が特定できない感染者の実数、そして感染者1人が何人に感染させたかを測る指標などのデータが安定し、地域の医療事情の改善が認められること、何より観客の皆さまが安心して来場でき、純粋に試合を楽しめる状況であることが大変重要である」とされている。

 さらに、「選手およびチーム関係者の事前検査」という項目では、選手やチーム関係者の各種検査(抗原・PCR・抗体等)の検討が盛り込まれた。村井チェアマンは「フィジカルコンタクトの激しい競技。選手側からの意向もあり、Jリーグとしても可能であるならば検査を実施したい」と話した。他にも「ミーティング、打ち合わせなどはなるべく屋外で行う」など複数の追加項目があった。

 14日に39県で緊急事態宣言が解除され、21日には大阪、京都、兵庫の近畿3府県でも解除された。残る東京、埼玉、千葉、神奈川、北海道の5都道県についても25日に解除できるか判断される。

 Jリーグは残る5都道県の緊急事態宣言が25日に解除された場合、6月末に無観客で再開(J3は開幕)する可能性もある。村井チェアマンは「極めて重要な時期に会議を行った。非常に詳細にわたり内容のあるもので、今後に向けて非常に貴重な助言をいただいた。野球界、サッカー界は今後、これだけ国民が努力をして感染の沈静化に努められたものを無にしないように、しっかり慎重に、かつスポーツ文化を皆さまにお届けするように努力を重ねていきたい」と話した。

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2020年5月22日のニュース