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セリエA、リーグ再開「反対」ファンが横断幕 6月中の再開目標も見通し立たず

[ 2020年5月7日 05:30 ]

 制限緩和などでシーズン再開へ動き始めた欧州サッカー界で問題が相次いだ。ドイツは新たに関係者の新型コロナウイルス感染が発覚し、2部のアウエが活動停止。それでも6日、政府と各州が再開を認可し“見切り発車”へかじを切った。一方、イタリアではファンがリーグ再開に反発する横断幕を掲示。スペインでは日本代表MF乾貴士が所属するエイバルが再開への不安を表明した。6月以降の再始動を目指すJリーグは、どうする?

 リーグ再開に向けての動きが活発化しているセリエAも、難題に直面した。長期間、欧州で死者数最多だったイタリアは、4日に約2カ月続いた外出と経済活動の制限を一部緩和。それに伴い個人競技の練習、団体競技の個人練習の再開が認められた。だが、5日には熱狂的なローマファンが「社会と医療が緊急事態の中、リーグはストップすべきだ!」という横断幕を掲出するなど、本来なら再開を喜ぶはずの人々にも賛同は得られていない。

 3月中旬から中断中のリーグは6月中の再開を目指しているが、全体練習再開に向けサッカー連盟が政府に提出したプロトコル(規約)は未承認のまま。母国ポルトガルに帰国していたユベントスのC・ロナウドら外国籍選手も続々とイタリアに戻ったが、再入国から2週間は自宅などで自主隔離を強いられるため、チームへの合流は当面先となる。経済的理由からリーグ再開の推進派が多数を占めるが、乗り越えるべき障害は少なくない。

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2020年5月7日のニュース