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日本協会・反町技術委員長がサッカーファミリーに熱きメッセージ「可能性は無限大です」

[ 2020年5月7日 21:36 ]

反町康治氏
Photo By スポニチ

 日本サッカー協会の反町康治技術委員長(56)が7日、新型コロナウイルス禍の影響でサッカーが出来ず、自粛生活を続けているサッカー少年少女や指導者らの“サッカー離れ”を危惧。日本協会を通じて「子供たちは数年後に日本代表のユニホームを着てプレーする可能性を秘めています」と熱いメッセージを送った。以下、声明の全文。

 私の仕事はキッズからプロまでの日本のサッカー向上、発展に向けて努力をしていくことです。現在、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため自粛生活を余儀なくされている状況はスポーツ界にも大きな影響を与えています。それは日本のサッカー界も同様です。好きなサッカーをすることが出来ない、またそういった子供たち、選手たちを指導することが出来ない現状にフラストレーションがたまっていることでしょう。さらにそれぞれの地域の町クラブの経営状態もひっ迫していると聞いております。日本サッカー協会はこうしたクラブに対して支援事業をするべく動いています。ですから遠慮なく手を挙げていただきたいと思っております。

 こうした状況下で私が特に心配しているのは、サッカーが大好きな子供たちやそれを見守る指導者たちがサッカー離れをしてしまうことです。外で思いっきりボールを蹴ることが出来ない、チームで活動することが出来ない、そのことによってサッカーに対して興味を失ってしまうことです。私はこうした状況のためにサッカーを決して諦めて欲しくはないのです。サッカー好きの子供たちは夢や希望をもってサッカーを続けて欲しい。

 先日、清水エスパルスのピーター・クラモフスキー監督が取材の中で「そう遠くない将来に日本代表はワールドカップで優勝してもおかしくない」とコメントしているのを見て勇気づけられました。子供たちは数年後に日本代表のブルーのユニフォームを着て大観衆の中でプレーする可能性を秘めています。またそれを見守る指導者たちも是非そうした子供たちにロジック(論理)とパッション(情熱)をもって指導を続けて欲しいと強く願っています。サッカーを諦めず、今は辛抱と捉え、新型コロナウイルスとの戦いに共に挑みましょう。

 サッカーファミリーの皆さんがサッカーを通じてスポーツの喜び、チームスポーツの喜びを感じ、笑顔で送れる生活が再び訪れることを強く信じています。「可能性は無限大です」。

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2020年5月7日のニュース