リバプールMF南野　移籍後初フル出場も不発…好機で空振り「結果残せなかったことが課題」

FA杯・5回戦   チェルシー2―0リバプール （ 2020年3月3日    ロンドン ）

チェルシーのマウント（左）と競り合うリバプールの南野（AP）
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　リバプールの日本代表MF南野拓実（25）が3日、FA杯・5回戦のアウェー・チェルシー戦で移籍後初めてフル出場を果たした。1月26日のFA杯・4回戦シュルーズベリー戦以来、約1カ月ぶりの先発。3トップ中央で先発し、トップ下でもプレーしたが得点には絡めず、チームは0―2で敗れた。

　移籍後初得点を狙った南野はシュート0本に終わった。最大のチャンスは前半20分。こぼれ球をペナルティーエリア中央で受けたが左足のトラップが大きくなり、相手選手に先にボールに触られて左足シュートは空振り。「ワンタッチで打つには少しボールが高く跳ねていた。ちゃんと（プレーの場面を）見ないと分からないですけど、無理やりワンタッチで打ったほうがよかったのか、トラップをもう少しちゃんと足下に止めればよかったのかというところは、また見直したいと思います」と振り返った。

　「いまスタメンの選手（ブラジル代表FWフィルミノ）の代わりをやろうというわけじゃなくて、自分のプレーをすればいいんじゃないかなと思っていた」と、守備時は前線から積極的にプレスをかけ、攻撃時は中盤まで下がってボールに絡んだ。前半2分に相手ボールをカットして速攻につなげ、同10分にはFWマネへスルーパス。後半35分からはトップ下でもプレーした。「（チームに）フィットしてきている（ところ）、チームのサッカーを理解してきてスムーズに体が動いてきている部分は、もちろんこの2カ月で良くなっている部分もあると思います。でも、だからこそ、こういう試合で結果を残していければいいかなと。結果を残せなかったことが自分の課題ですね」と反省を口にした。

　1月にザルツブルク（オーストリア）から加入後、FA杯には3試合に先発出場しているが、プレミアリーグは8試合で途中出場3試合にとどまっている。「試合に出ていないのに楽しくサッカーできるわけないし。毎日必死に練習しています」。チームは今季初黒星を喫したプレミアリーグに続いて公式戦2連敗となったが「僕は連敗してもあまり影響はないんじゃないかなと思います。それよりも、自分がいい準備をして、次にそういう試合に出たときにチームを助けられるように。そういうことをまずは意識しています」と7日のボーンマス戦など先を見据えた。