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昌子源 今のG大阪に必要なものは「優勝する雰囲気、僕発信でもしていく」

[ 2020年2月6日 05:30 ]

入団発表会見で笑顔を見せる昌子(撮影・後藤 正志)
Photo By スポニチ

 フランス1部トゥールーズから完全移籍で加入したG大阪の元日本代表DF昌子源(27)が5日、吹田市内で会見を行った。 

 【昌子に聞く】
 ――まず第一声。
 「G大阪に帰ってくることになりました。中学の頃にお世話になり、そのあとはライバルとして戦ったけど、戻ってこられて感謝。チームの目標である優勝の手助け…ではなく自分が引っ張っていけるようにしたい」

 ――海外での経験は?
 「半年はケガで苦しい時期だったが、移籍当初は公式戦20試合み使ってもらえた。この1年が早いかどうかを決めるのは僕。成功か失敗を決めるのも僕自身。この決断は大きな決断。1年の期間で得たモノは本当にいろんな事を含めて大きい」

 ――どんなプレーを見せたいか?
 「自分で言うのもなんだけど、皆さん一応、僕のプレーを知ってくれていると思うので“やっぱ昌子だな”と言われるようなプレーを見せたい」

 ――13年ぶりのG大阪。
 「初優勝した05年当時、僕は中学1年。宮本恒靖監督や山口智コーチも現役で、僕はセンターバックではなかったので注目はしてなかったけど(笑い)、アラウージョら攻撃力のある良いサッカーをするイメージでした。中学の時はそこまでサッカーで名前を残さなかったので、今回はG大阪のユニホームを着て、名前を残したい」

 ――アカデミーで学んだものは?
 「(中3時に1度辞めて)悔しい思いしかしていない。挫折ですよね。それが逆に良かった。ガンバへの思いはあった。反骨心。あの時とは違うオレだというのを見せたい」

 ――宮本監督はG大阪のDNAは残っていると言っていた。
 「ここで残っていないというのはマズいでしょ(笑い)。でも、何事も正直に言って良いかなと。もちろん鹿島で8年いたので鹿島の血が多いけど、少なからずガンバさんともつながっているので、ガンバの血を思い出したい」

 ――宇佐美はジュニアユース時代の同期。
 「特別ですね。当時は逆立ちしても勝てないと思った。でも、これ以上言うとアイツは調子に乗るので、このへんで(笑い)」

 ――復帰時期は?
 「開幕を目指すのは当たり前。その中で監督の戦術はまだ在籍選手よりも分かっていない。自分から聞きにいって差を埋めたい」

 ――DFとして大事にしているものは?
 「(鹿島OBの)岩政さんや秋田さんには“顔”と“名前”と“オーラ”で守れ、と言われていた。言うなれば、それは実力を認めさせているということ。もう一度、名前で守れるように。敵だったらやりづらい、味方だったら心強いと思わせて初めてできる。全部そろえて復帰したい」

 ――今のG大阪に必要なのは?
 「優勝する雰囲気。結局、優勝チームとしていないチームに分かれる。2位以下は一緒。優勝あるのみ。僕発信でもしていく」

 《鹿島時代の経験伝える 常勝軍団のエキス注入》昌子は古巣・鹿島の先輩からもエールを送られたことを明かした。一昨年限りで現役を引退した小笠原満男氏らクラブ関係者に連絡し「相談した内容は言いづらい。でも背中を押してもらえた」と安堵の表情。「鹿島がなぜ強いのかは正直、説明できない。言葉や態度ではなく、雰囲気で伝えていければ」と在籍8年間で6つのタイトルを獲得した常勝軍団のエキスを注入するつもりだ。

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2020年2月6日のニュース