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昌子 G大阪から東京五輪OA枠狙う!13年ぶり“戦闘服”まずはJ開幕戦照準

[ 2020年2月6日 05:30 ]

G大阪に移籍し、ユニホームを手にする昌子(撮影・後藤 正志)
Photo By スポニチ

 ガンバ経由で東京五輪行きだ!フランス1部トゥールーズから完全移籍で加入したG大阪の元日本代表DF昌子源(27)が5日、吹田市内で会見を行った。G大阪に5年ぶりタイトルをもたらすことと同時に、オーバーエージ(OA)枠として今夏の東京五輪出場も目標に掲げた。まずは痛めている右足首を完治させ、リーグ開幕・横浜戦(23日、日産)でのJ復帰を目指す。

 
 背番号3に身を包んだ昌子の表情はやや緊張気味だった。「ワクワクよりもドキドキした」。古巣・鹿島とはタイミングがすれ違い、今冬の復帰はならなかった。G大阪ジュニアユース所属時以来13年ぶりとなる青と黒のユニホームに袖を通し「この場で“鹿島”の名を出すのは、鹿島にもG大阪にも失礼になる。G大阪のために体を投げ出す」と宣言。8年間育ててくれた鹿島への恩義を感じつつも、心を鬼にした。

 移籍を決断した最大の理由は昨年2度患った右足首の負傷。「1日でも早くサッカーをしたい」。トゥールーズのメディカル班との見解の相違が、国内復帰へと加速させた。約4カ月間離れているピッチへの渇望は抑えきれず、そして今年、東京で開催される世紀の祭典へ熱い思いもはせた。

 「僕たちが生きている間にはもう開催はないでしょうし、出られるに越したことはない。僕が出ることでガンバの名前も広まる。出られれば国のため、ガンバのために頑張りたい。目標の一つです」

 U―23代表の森保監督はOA枠採用に前向きな姿勢。その中で昌子は有力候補の1人として見られている。12年ロンドン五輪出場は叶わなかっただけに自身も乗り気。「(G大阪は)常に優勝争いに関わるべきクラブ。どの大会でもタイトル争いをして、ACL出場も当然。元の位置に戻すために僕は来た」。G大阪で結果を残し続ければ、選出される可能性は十分にある。

 前日4日から合流しているが、右足の状態を確認するため別メニュー調整。本格合流時期は未定だ。だが気持ちは前を向いている。

 「引っ張る覚悟。1年目でも1日目でも関係ない。それは鹿島でならった。チームは違えど還元できる」
 大きく成長した鹿島時代。ロシアW杯決勝トーナメント1回戦、わずか数センチボールに足が届かずに敗れたベルギー戦での“差”を埋めるために戦ったトゥールーズ時代。そして今、昌子のプロ人生第3章が幕を開ける。
 
 ◆昌子 源(しょうじ・げん)1992年(平4)12月11日生まれ、神戸市出身の27歳。小4からFCフレスカ神戸でサッカーを始め、G大阪ジュニアユース、米子北高を経て11年に鹿島に加入。19年1月からフランス1部トゥールーズへ移籍。18年W杯ロシア大会代表。日本代表通算18試合1得点。1メートル82、76キロ。

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2020年2月6日のニュース