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大分DF岩田智輝 常にゴール狙う攻撃的な右サイドバック

[ 2020年2月4日 05:55 ]

2020・J1 東京五輪世代注目の男(4)

大分の岩田智輝
Photo By スポニチ

 昨季6年ぶりに復帰したJ1で、大分は降格候補とされていた。だが、戦前の予想を覆し9位。その原動力となったのが、不動の右サイドバックとして攻守において圧倒的な存在感を示した岩田だった。

 無尽蔵の運動量とスピード、1対1の競り合いの強さを武器に、初挑戦だったJ1の舞台でキャリアハイのリーグ戦27試合に出場。ボールを奪うと自ら攻め上がる攻撃的スタイルで常にゴール前に顔を出し、得点を狙う積極性が持ち味だ。DFながら昨季は自己最多となるリーグ戦4得点を奪った。

 好調なチームに比例してプレーが評価され、6月の南米選手権(ブラジル)で初のA代表に招集された。17年以降、遠ざかっていた代表入りを果たすと8月にはU―22代表にも選ばれ一躍、東京五輪候補に浮上した。

 「日本代表は誇らしいし、背負う重さ、気持ちは格別」。代表への思いは強いが、東京五輪出場には泰然と構える。「代表入りを意識せず、まずはチーム。成長して活躍することができた結果、出場できればうれしい」

 昨季は一年間、J1で戦い「対人、ビルドアップ、相手とゴール前の崩しはある程度できた」と手応えを得た。それを自信に今季の目標は「2桁得点、得点に絡むアシスト。クロスの精度を上げて、シュートで打ち終わること」。海外移籍を視野に入れる逸材の力は、メダルを目指す五輪代表、そしてJ1での常勝を掲げるチームにも不可欠だ。

 ◆岩田 智輝(いわた・ともき)1997年(平9)4月7日生まれ、大分県宇佐市出身の22歳。兄の影響で3歳からサッカーを始める。四日市南SSCから大分U―15宇佐―大分U―18。16年トップチーム昇格。各年代で日本代表を経験し、19年6月、ウルグアイ戦でA代表デビュー。趣味は温泉に入ること。家族は両親と兄2人。1メートル78、73キロ。血液型B。利き足は右。

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2020年2月4日のニュース