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森保U―22最多9発爆勝!安部1号“バルサ流”で6点絡んだ 五輪サバイバルアピール全開

[ 2019年12月29日 05:30 ]

キリンチャレンジカップ2019   日本9―0ジャマイカ ( 2019年12月28日    トラスタ )

<U―22日本・U―22ジャマイカ>後半、ゴールを決めて安部(右)に祝福される東(撮影・坂田 高浩)
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 U―22日本代表は28日、親善試合ジャマイカ戦(トラスタ)を行い、9―0で圧勝した。MF安部裕葵(20=バルセロナB)はPKを含む6ゴールに絡む活躍。最激戦区のシャドーの位置でアピールに成功した。森保監督率いるU―23では今年3月のマカオ代表戦での8得点を上回る最多得点となった。29日にはU―23アジア選手権(1月8日開幕、タイ)に臨む23選手が発表される。

 インパクト十分な58分間だった。先発出場した安部は6得点に絡む活躍。久保(マジョルカ)や堂安(PSVアイントホーフェン)らがいる最激戦区、シャドーのポジションで違った色を発揮した。前半28分に自ら得たPKを決めて、U―22代表では初得点。「その前に2本のシュートを放っていて、GKが良いセーブをしていたんで。“ツイてないな”と思ったけど、その分ああいうシュートが入ってくれて良かった。無心でした」と振り返った。

 目に見える結果は1得点だが、その数字は何も物語っていない。ともに直接FK弾となった前半5分の先制点と後半6分のチーム6点目は安部のキープ力が相手ファウルを誘発したもの。前半16分には相手の集中が途切れているとみるや、素早いスローインを入れて追加点を演出した。「セットプレーは大事になる。ああいう位置でボールを持つと相手もファウルしてくる」と笑み。そして何よりも胸を張ったのが、攻守の連動性だった。

 「立ち上がりから攻守とも良い内容でできた。前での連係も取れていて11人が共通意識を持てたことが勝利につながった」。世界屈指の攻撃力を誇る名門バルセロナで叩き込まれたのは守備。高い位置でボールを奪えばショートカウンターが可能となり、チャンスは増える。言葉通り、スピードとスタミナを生かし、前線から積極的なプレス。久保や堂安とは違う武器で何度もボール奪取や相手のミスを誘発し、攻撃の時間帯を伸ばした。

 年内ラストマッチは東京五輪世代発足後、最多となる9発。発表のU―23アジア選手権はクラブ事情で選出は厳しい情勢だが、安部は「東京開催の五輪は楽しみ。日々、コツコツやるだけです」と笑顔を見せた。世界的名門でもまれる背番号10は、7カ月後の大舞台に思いをはせていた。

 《3月マカオ戦超え リオ世代は15年に》U―22日本代表が9―0で大勝した。東京五輪世代の9得点は、3月22日マカオ戦の8点(8―0)を上回り単独最多。五輪世代代表としては、リオデジャネイロ世代の15年3月11日ミャンマー戦(9―0)以来の大量得点だった。これで東京世代の19年成績は7勝3分け3敗、通算は19勝8分け10敗(PK戦勝敗は引き分け扱い)となった。

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