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日テレ・田中美南「最高で最強のチーム」初代アジア女王も合わせ4冠 妊娠中の岩清水らも笑顔

[ 2019年12月29日 16:23 ]

第41回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会決勝   日テレ1―0浦和 ( 2019年12月29日    NACK )

<日テレ・浦和>決勝ゴールの日テレ・田中がサポーターの前でジャンプする (撮影・大塚 徹)
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 4度目の決勝で初優勝を目指した浦和を破り、10年ぶり2度目の皇后杯3連覇と2年連続3冠を決めた日テレ・ベレーザ。選手たちは史上最多を更新する14度目の皇后杯優勝が決まると、満面に笑みを浮かべ、歓喜のジャンプと抱擁を繰り返した。

 前半7分、ともになでしこジャパンメンバーであるFW籾木結花(23)の右CKをFW田中美南(25)が右足ダイレクトで決めて先制。なでしこリーグ史上初の4年連続得点女王&2年連続MVPの主将が決めたこの1点が決勝点となった。今季なでしこリーグで5連覇を果たし、なでしこリーグ杯も2連覇。2回戦から登場した皇后杯も全5試合で17得点2失点という圧倒的強さで3連覇を飾って2年連続3冠達成、11月に開催されたアジア女子クラブ選手権でも初代女王に輝いており、それも合わせれば4冠と女王の力を見せつけた1年だった。

 「早い段階に取れたのはすごくうれしかったです」と前半7分の決勝ゴールを振り返った田中は「本当にベレーザというチームは最高だし、最強だなと思います」と満面笑み。決勝アシストの籾木は「今年のベレーザは本当に苦しいシーズンでしたし、おめでたいことやケガで辛いリハビリ生活を送っている選手のために自分たちが優勝して皆で喜びたかったので、それがベレーザの強さかなと思います」と10月に一般男性との結婚と妊娠を発表したDF岩清水梓(33)や昨年4月の右膝前十字靭帯損傷、内側半月板損傷から長いリハビリが続くMF阪口夢穂(32)を意識したコメントで胸を張り、岩清水と阪口も最高の笑みを浮かべた。

 ▼日テレ・永田雅人監督(46) 今季は日程的にもすごくきつくて、そんな中で選手がよく頑張ったな、と。選手をまず称えたいと思います。(選手が最後まで全力で走り回ったことについては)気力を振り絞ってというところだったと思いますし、気持ちで上回れた分はあると思います。本当に素晴らしい選手たち。サッカーが大好きで、そんな選手たちと1年サッカーの質を追求しながら勝つことができてすごくうれしいです。

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