清水・北川航也　激励会で涙「大きくなって戻ってきます」　ラピッド・ウィーン移籍で基本合意

激励会で涙しながらあいさつする清水FW北川。会場外にもサポーターの姿が
Photo By スポニチ

　オーストリア1部、ラピッド・ウィーンへの移籍で基本合意している清水FW北川航也（23）の激励会が28日、清水区内の「エスパルスドリームプラザ」で開催され、約1500人のサポーターが詰めかけた。

　クラブ間で最終合意していないため、清水側から移籍クラブ名の発表はなし。「欧州クラブへの移籍を前提としたメディカルチェックのための渡欧」と発表され、北川は「中学1年から約11年間お世話になり清水に感謝しています。欧州で長くプレーし大きくなって戻ってきます」と涙とともにあいさつした。

　クラブ関係者によれば、約半月前にオファーが届き、イレブンには20日のホーム・FC東京戦後に報告された。今季リーグ戦6得点の北川は、この試合に先発し、無得点で首位FC東京に黒星。感情がこみ上げ、試合後は目を赤くしていた。

　大榎克己GM（54）は渡欧について「ウチでも必要な選手。でも育成方針として、クラブで活躍してもらいたいけど、将来の日の丸（日本代表）を目標にして、そのための活躍の場へ送り出してあげることも必要と考えている」と快く送り出す姿勢を見せた。
　何度も自身の応援チャントが繰り返される中で会場をあとにした北川。23歳の若き才能は、29日に渡欧する。（大木　穂高）