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鹿島DF安西、先輩・内田に背中押され欧州へ「欧州CLベスト4まで行ったら認めてやる」

[ 2019年7月9日 16:38 ]

ポルティモネンセ移籍について語る鹿島DF安西
Photo By スポニチ

 鹿島は9日、DF安西幸輝(24)がポルトガル1部ポルティモネンセへ完全移籍するにあたり、クラブ間での基本合意に達したことを発表した。今後は渡欧してメディカルチェックを受け、正式契約を結ぶ。鹿島での最後となった9日、安西はクラブハウスで取材に応じた。

 昨季J2東京Vから鹿島に加入。アグレッシブな攻撃参加が持ち味のサイドバックで、昨季は鹿島で公式戦全60試合のうち50試合に出場した。ACL制覇やクラブW杯も経験し、今年3月には親善試合コロンビア戦で日本代表デビュー。J2時代からわずか1年半で海外挑戦権を得た。

 移籍を決めた最大の理由は、「一番の目標」という「3年後のW杯(カタール大会)」を見据えたからだった。「それにスタメンで出場するんだったら、海外でもまれないといけない。ステップアップしないといけない。日本で一番いいサイドバックになるために行く」と決意した。

 ポルティモネンセから初めに話が届いたのは6月初旬。7月初旬に正式オファーが届き、合意に至った。上下を駆け上がる豊富な運動量に技術力、得点に直結するプレーを評価され、ポルティモネンセの監督から「(試合で)使いたい」とラブコールを受けた。

 シーズン途中で鹿島から去ることには迷いもあったが、決断は「すぐ」だったという。「ポルティモネンセを(他の欧州クラブに移籍する)ステップアップで使ってくれ」と、“踏み台”にし、よりいい条件でオファーがあった場合には移籍することも許可してくれる契約内容となった。

 移籍の意思を固めた6月中旬、鹿島の先輩のDF内田篤人に報告した。昔から憧れの人を書く機会があれば必ず名前を書いてきた人で、鹿島への加入の決め手となったのもその存在があったほど大切な人だった。

 返って来た答えは「行け」、「苦労してこい」。そして、ドイツ1部シャルケ時代の内田のように「欧州CLに出てベスト4まで行ったら認めてやる」というハッパだった。「“篤人くんを超えたい”ってずっと言っていきた。篤人くんと同じ景色を見たいし、見ないといけない。本当に厳しい戦いになると思うんですけど、そこまで行けるように努力していきたい」。安西の挑戦が始まる。

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2019年7月9日のニュース