なでしこJ、危機的ドロー…格下アルゼンチンの守備網崩せず、攻撃は単調に

[ 2019年6月12日 05:30 ]

女子W杯1次LリーグD組   日本0―0アルゼンチン ( 2019年6月10日    フランス・パリ )

アルゼンチンと引き分け、厳しい表情の(左から)岩渕、清水、長谷川、鮫島ら(共同)
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 痛いドロー発進だ。FIFAランキング7位のなでしこジャパンは同37位のアルゼンチンとの初戦に臨んだものの、引いて守りを固める相手を崩せず0―0で引き分けた。14日の第2戦で対戦する同20位のスコットランドは近年力をつけてきている新興国で、侮れない相手。世界一奪還どころか1次リーグ突破も安泰ではない危機的状況に追い込まれた。チームは一夜明けた11日、第2戦が行われるレンヌへ移動した。

 花の都パリでの初戦。なでしこが見せたのはしおれた姿だった。1次リーグでは最も格下で過去4戦全勝と相性が良いはずの相手を崩せず、高倉監督は「W杯の雰囲気にのまれたのか、攻撃に関して腰が引けていた」と唇をかむしかなかった。

 11人全員がほぼ自陣に引いてゴール前を固める相手に対し、有効打を示せなかった。必要以上に後方でパスを回し、ようやく入れた縦パスもすぐに奪われてしまう。MF中島が「(パスが)全部、各駅」と振り返ったように、つなぎにこだわりすぎて攻撃は単調となるばかりだった。

 指揮官は後半に5月に右膝を痛めた負傷明けのFW岩渕を投入したが、分厚い守備網はドリブル突破を許してはくれなかった。周囲との連係にたけるMF籾木や効果的な飛び出しが持ち味のFW小林はコンディション不良でピッチに送り出せる状況になく、効果的なカードを切ることすらできずに終わった。

 過去のW杯優勝国はいずれも初戦を白星で飾っており、いかに初戦が重要かを物語るデータとなっている。1次リーグ突破のためにも絶対に落とせないスコットランド戦。「勇気を持って進んでいきたい」との指揮官の言葉に、悲愴(ひそう)感がにじんだ。 

 ▼アルゼンチンボレジョ監督(3度目のW杯で初の勝ち点)引き分けという結果にとても満足している。選手が作戦通りに規律を守ってくれたことが、監督としては何よりもうれしい。

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