×

東京五輪OA枠へ!本田 来季昇格ブレシャでセリエA再挑戦か

[ 2019年5月31日 05:30 ]

ビジネスイベントに出演した本田(撮影・郡司 修)
Photo By スポニチ

 元日本代表MF本田圭佑(32)が来季、セリエAに復帰する可能性が急浮上した。イタリア現地紙は29日、来季セリエAに昇格するブレシャが本田獲得に動いていると報道。セリエA復帰となれば、ACミランに所属していた16~17年シーズン以来、3季ぶりとなる。今季限りでオーストラリアAリーグのメルボルン・ビクトリー(V)を退団した本田は、オーバーエージ(OA)枠での20年東京五輪出場を熱望。実現に向け新天地はレベルの高い欧州主要リーグを希望しているという。

 伝統のロッソネロ(赤と黒)のユニホームを脱いでから約2年。本田が今夏、再びセリエAの舞台に戻る可能性が出てきた。イタリア北部ブレシャの地元紙「ブレシャ・オッジ」は29日、来季8年ぶりにセリエAに復帰するブレシャが、本田に獲得オファーを出す可能性があると報道。同紙によれば、14年1月から3年半ACミランでプレーした本田がセリエAを熟知していることや、クラブの国際的知名度アップが期待されることで、獲得を検討しているという。

 本田はACミランを退団した17年6月、メキシコのパチューカに電撃移籍。今季はオーストラリアのメルボルンVでプレーした。ともに単年契約で、メルボルンVの今季限りでの退団は既に決定。「新たな挑戦をする」と話している。

 その新たな挑戦こそが、20年東京五輪にOA枠で出場することだ。関係者によれば、本田は目標の実現のため、より高いレベルでのプレーが不可欠と判断。クラブの規模にかかわらず、欧州主要リーグでのプレーを熱望しているという。

 その中で浮上したのが、ミラノと同じ北イタリアのロンバルディア州を本拠地とするブレシャだ。セリエAのタイトルこそないブレシャだが、元イタリア代表MFバッジオやMFピルロ、現マンチェスターCのグアルディオラ監督も現役時代にプレーしたクラブ。かつてカリャリのオーナーだった現会長のチェリーノ氏は、周囲が驚くような行動をすることで有名な名物会長。地元紙も今回の本田に関するオファーに関して「衝撃アイデア」と報じている。

 現状では移籍金なしで獲得できる本田には、今後もボローニャなど他クラブも名乗りを上げる可能性もある。また、最近は長友や香川の活躍で日本人選手に対する注目度が高まっているトルコの複数クラブも興味を示しているようで、今後の決断に注目が集まる。

 ▽ブレシャ 北イタリア・ロンバルディア州のブレシャを本拠に1911年創設。1部でのタイトル獲得はないが、元イタリア代表MFロベルト・バッジオが現役最後にプレーしたクラブとしても知られる。今季セリエBを制し、8季ぶりのセリエA昇格が決定。監督は現役時代にキエーボなどで活躍したコリーニ氏。チームカラーは青と白。本拠地スタディオ・マリオ・リガモンティは収容約2万7000人。

 ▼本田とセリエA 14年1月、CSKAモスクワ(ロシア)から3年半契約でACミラン入り。背番号はサビチェビッチやボバンら往年の名選手がつけた10番を託された。2年目の14~15年シーズンは序盤に得点を量産するなど真価を発揮した。しかし、チームの成績不振で度重なった監督交代も影響。契約最終年となった16~17年シーズンはベンチを温める日々が続き、17年6月に契約満了で退団した。

続きを表示

この記事のフォト

2019年5月31日のニュース