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テセだ北川だ!清水 平成最後のダービーで今季初勝利

[ 2019年4月15日 05:30 ]

明治安田生命J1第7節   清水2-1磐田 ( 2019年4月14日    エコパ )

<清水・磐田>試合終了後、松原(右)と抱き合い涙する鄭大世
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 清水と磐田による平成最後の静岡ダービーが14日、エコパで行われ、清水が2―1で競り勝った。FW鄭大世(チョンテセ、35)とFW北川航也(22)の得点で、開幕から7戦目にして待望の今季リーグ初勝利を挙げた。磐田はFWロドリゲス(23)が2戦連発も、終盤の猛攻も及ばなかった。

 ベテランが窮地を救った。前半36分、鄭大世がGK六反勇治(32)からのロングボールを前線でキープ。こぼれ球に再び反応すると「GKの動きが見えた」と相手GKの頭上を越すヘディングで先制点を決めた。「この試合は何としても点を取りたかった」と磐田サポーターの前でガッツポーズを連発し、喜びを爆発させた。

 17年エコパで行われた静岡ダービーでもバイシクル弾を決めた。当時もこの日と同じ悪天候の中の開催。「あの時と同じ条件ですね。点を取れたら100点満点」と話すように有言実行の活躍。前半42分に競り合いで左耳を負傷するアクシデントにも見舞われたが、後半39分まで体を張ったプレーで起点となりチームを鼓舞し続けた。

 1―0の後半13分には北川が公式戦3戦連発となる得点で突き放した。ここまで波に乗りきれなかったエースだが、第6節・FC東京戦前に六反から「航也(北川)が点を取れなくてもチームが勝つことを第一にやればいい」と声を掛けられ、「あの言葉で力みがなくなった。追加点を取れたことが全て」と手応えを口にした。
 後半は一方的に押し込まれたが、最後の10分間は9人でゴール前を固め執念で逃げ切った。今季初めてリーグ戦で北川に途中交代を命じたヤン・ヨンソン監督(58)の采配も奏功。「今までの努力が報われた。大きな自信となった」と安どの表情を浮かべた。
 2トップのそろい踏みで最下位からの脱出に成功。試合後、感極まり目を赤くした鄭大世は「この勝利で間違いなく浮上できる」と力強く言い切った。浮上のきっかけとなる大きな1勝となった。

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