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ホルン沼大希が移籍後初得点を含む2得点「自分でもビックリ」

[ 2019年4月13日 12:29 ]

 オーストリア2部ホルンに所属するFW沼大希(21)が12日、クラーゲンホルト戦で初得点を含む2得点を挙げた。チームは2―2で引き分けた。

 「自分もビックリしている。少しは良いアピールはできたかな」

 今年1月にJ2京都から完全移籍で加入してから3カ月。4―2―3―1システムのトップ下で移籍後初のスタメンを勝ち取ると、前半22分に右クロスを左足で合わせて先制点を奪った。さらに43分には絶妙なフリーランニングでパスを受け、相手ゴール前に侵入。GKとの1対1を冷静に右足で沈めた。

 まさに自画自賛の2発だ。1点目は「クロスが上がってくる前に“オグリさんならば、どう動くだろう”と。で、オグリさんが得意だった動きがパッと浮かんだ」という。オグリとは元日本代表FW大黒(現J2栃木)のこと。17年シーズンは京都に所属し、同じFWとして大黒のゴール前での“消える”動きを間近に見てきた。そのイメージが残っており、DFの前に入る振りをして背後のファーサイドへ流れた。2点目は「得意な形」で速さを生かした格好だ。

 体重は日本にいた時から3キロ増の69・4キロ。海外選手に当たり負けないような上半身を鍛えた。ホルンとは半年間の契約。厳しい環境に身を置くことで「成長できるようにとか良い経験ができるようにとかいう年齢ではない。結果にこだわる執着心は強く持っている」と覚悟を固めた。この日の2得点は心身ともに成長した証しだった。

 チームは最下位を脱出したものの、3部降格圏内の15位。2部残留圏内の13位チームとは残り8試合で勝ち点8差ある。厳しい戦いが続くが、沼のゴールを起爆剤にしたいところだ。

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2019年4月13日のニュース