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大迫不在の攻撃に課題も…森保監督 選手の対応力を評価

[ 2019年1月22日 05:30 ]

アジア杯決勝トーナメント1回戦   日本1―0サウジアラビア ( 2019年1月21日    UAE・シャルジャ )

<日本・サウジアラビア>握手を交わす森保監督(右)とサウジアラビアのピッツィ監督(撮影・篠原岳夫)
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 森保監督が「27年前の因縁」に決着をつけた。決して美しい試合ではなかった。サウジアラビアの圧力に押され、粘りの守備で何とかもぎ取った8強。「本来ならボールを保持したい。守りの時間が長くなる中で臨機応変に対応できたことが、勝利のポイント」と対応力を評価した。

 選手として優勝した92年大会。決勝(1―0)の相手が、サウジアラビアだった。準決勝まで獅子奮迅の活躍だった森保監督だが、累積警告のため決勝のピッチには立てなかった。「粘り強く戦うことがトーナメントでは重要」。この一戦に懸ける思いは強かった。

 決勝点はセットプレーから奪った。実は試合前から狙ったシナリオだ。森保ジャパンでは英プレミアリーグと同じ分析フォーマットを使い、相手を調べ尽くす。CKの際、ファーサイドが空くことは把握済みだった。英国でプレーする吉田が「日本の分析は本当に緻密」と舌を巻く程。まさに総力戦の成果だった。

 攻撃陣は不発に終わり、課題を残した。だが後半31分から堂安をトップ下に入れる新オプションも試した森保監督は「(堂安は)攻撃の起点となってくれた」と手応えも口にした。準々決勝はベトナム戦。昨年のアジア大会では東京五輪世代で対戦し0―1で敗れた。ベトナムも朴恒緒(パクハンソ)監督がA代表を兼任する。再び因縁の一戦が待つ。

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