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G大阪 宮本監督生んだ“采配の妙”、敵地17試合ぶり勝ち点3

[ 2018年9月16日 05:30 ]

明治安田生命J1第26節   G大阪2―1神戸 ( 2018年9月15日    ノエスタ )

<G大阪・神戸>後半、手を叩いて選手を鼓舞するG大阪・宮本監督(撮影・後藤 大輝)
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 青と黒の軍団に息づく“DNA”に賭けた。1点を追う後半開始から、G大阪・宮本監督は3―4―3システムをオーソドックスな4―4―2システムに変更。センターバックを務めていたMF今野を本来のボランチに戻し、DF呉宰碩(オジェソク)を右サイドバックで投入した。その全てが的中。昨年8月26日・鳥栖戦以降17試合勝ち星がなかった敵地で勝ち点3を奪った。

 「元々、選手が持っている4バックのスムーズさが出た。コンビネーション、距離感を思い出し、ゴール前に迫ることができた」

 1日の川崎F戦から3バックシステムを採用していたものの、ルヴァン杯準々決勝・横浜戦で崩壊。この日も元スペイン代表MFイニエスタに前半は自由にプレーさせてしまった。だが思い切ってシステムを変えた後半は一変。今野がイニエスタの自由を奪って攻守の安定感をもたらし、呉宰碩は後半7分の同点弾をアシスト。システム変更に関しての具体的な指示はなかったが、今野は「大きかった」と指揮官の采配の妙が生んだ今季初の逆転勝利を喜んだ。

 「まだ試合は続く。順位は変わっていないし、一つ一つですね」

 依然、J2降格圏の17位。残り8試合で厳しい戦いは続くものの、就任後初の2連勝を手にした。ツネ様の、指揮官としての勝負勘が目覚めつつある。

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