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佐々木 代表初選出御礼弾!大ケガ乗り越え“国際舞台”へ弾み

[ 2018年9月2日 05:30 ]

明治安田生命J1第25節   広島3―1鹿島 ( 2018年9月1日    Eスタ )

鹿島戦の前半、ゴールを決める広島・佐々木(左)
Photo By 共同

 明治安田生命J1第25節は1日、各地で7試合が行われ、広島はホームで鹿島と対戦し、3―1で勝利を収めた。9月の親善試合2試合に臨む日本代表に初めて招集されたDF佐々木翔(28)が、前半43分に決勝点となる今季3得点目をマーク。首位を走るチームに逆転勝利を呼び込み、3日から始まる代表合宿に向けて弾みをつけた。

 チャンスを見逃さなかった。1―1の前半43分、FKの流れからこぼれたボールに反応した佐々木は、左足ダイレクトでゴールへと流し込んだ。「(FKの後に)動き直しができて、マークを外せる要因になった」。4月28日の長崎戦以来、14試合ぶりとなる今季3点目が2連勝を呼び込む決勝点となった。

 首位広島の堅守を支える活躍が認められ、28歳にして日本代表に初選出された。ただ、16年3月に右膝前十字じん帯断裂を負い、17年1月に同箇所を再断裂した。ほぼ棒に振った2年間を「無駄だったとは思わない」と言う佐々木。理由を問われると「それ聞いちゃいますか」と笑い、本音で答えた。

 「一番は、無駄って思いたくないのは間違いない。正直、試合に出られない、サッカーができない時間というのは僕らからしたら無駄以外の何ものでもない。でも、そこで考えることもあるし、メンタル的な成長にもつながっている」

 長いリハビリ期間中にはトレーナーに怒りをぶつけることもあった。それでも、周りは自らと向き合い支えてくれた。その中の一人が、17年途中まで広島を率い、恩師と呼べる森保監督だった。

 「(森保監督と)一緒にやれるのは僕にとってうれしいこと。多くの方に支えられてきているので、試合に出て、結果を出したい気持ちは人一倍ある」

 苦労を重ねてきた分だけ、思いを込めて国際舞台のピッチに立つ。

 ◆佐々木 翔(ささき・しょう)1989年(平元)10月2日生まれ、神奈川県座間市出身の28歳。横浜ジュニアユースなどを経て神奈川・城山高から神奈川大に進学。12年に甲府入団。同年からレギュラーに定着、14年は全公式戦に出場。15年に広島に完全移籍しリーグ優勝などに貢献した。1メートル76、70キロ。利き足右。

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