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MF柴崎岳 「ダイレクト」可能にする優れた戦術眼

[ 2018年6月10日 11:30 ]

侍 俺の武器

スイス戦の後半、シュートを放つ柴崎(右はベーラミ)(撮影・西尾 大助)
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 代表デビュー時から、MF柴崎岳(26)のダイレクトプレーは際立っていた。初めて国際Aマッチに出場した14年9月9日のキリンチャレンジ杯ベネズエラ戦では、岡崎のクロスにダイレクトボレーで合わせて代表初得点を記録。さらにデビュー2戦目となった同年10月10日の同杯ジャマイカ戦では1タッチパス総数205本のうち、柴崎がチーム最多の25本とパスワークの要を担った。

 効果的なダイレクトプレーを可能にしているのは、優れた戦術眼と視野の広さ。西野体制では攻撃的ボランチとしてオフェンスの活性化を担う。スペインに移籍し「世界の主要リーグでのスピードに慣れた」という自信を胸に「ゲームの展開の幅やスピードをコントロールしたり、チームが少しでもゲームを快適にプレーできるシーンをつくっていくようにプレーすることが大事」と役割を自負。攻撃のキーマンとしてロシアで羽ばたく。

 ◆柴崎 岳(しばさき・がく)1992年(平4)5月28日生まれ、青森県出身の26歳。青森山田高から11年に鹿島に入団。16年クラブW杯決勝Rマドリード戦で2得点と活躍し、17年1月にスペイン2部テネリフェ入り。同7月に同1部昇格のヘタフェに4年契約で加入。Rマドリード、バルセロナからともに得点した初の日本人。国際Aマッチ通算16試合3得点。1メートル75、62キロ。利き足は右。

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2018年6月10日のニュース