ガンバ黄義助　ダービー勝利導く来日１号！三浦Ｖ弾も“演出”

明治安田生命Ｊ１第１９節   Ｇ大阪３―１Ｃ大阪 （ 2017年7月29日    吹田ス ）

＜Ｇ大阪・Ｃ大阪＞後半２０分、同点ゴールを決めパフォーマンスをするＧ大阪・黄義助（右）
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　注目助っ人は神戸ＦＷポドルスキだけじゃない！Ｇ大阪は１点を追う後半２０分。左サイドを破ったＤＦ藤春のクロスをＦＷ黄義助（ファンウィジョ）がニアで合わせた。１メートル８４の長身を生かし、韓国代表ＧＫ金鎭鉉（キムジンヒョン）の手を弾く豪快な同点ヘッド。劣勢ムードを吹き飛ばした。

　「ゴールよりも何よりも勝利したい思いが強かったんだ。私だけではなく全員が戦った結果」。“大阪ダービー”で鮮烈な来日１号をたたき出したが、受け答えはマジメそのもの。現在は通訳をつけているものの、すでに日本語習得に励むなど異国の地になじもうと努力している。

　ポストワークだけではなく、裏のスペースへ抜け出すプレーも何度も見せた。サイドでは体を張ってキープするなど味方を助けた。後半３２分の日本代表ＤＦ三浦の逆転弾につながるＣＫも優良助っ人の粘りがもたらしたものだ。技術、高さ、強さ、運動量…。Ｇ大阪に不在だった待望の万能型ストライカーだ。

　最大の宿敵の独走を止め、リーグ戦の連敗も「２」でストップ。長谷川監督は「黄義助？ポドルスキが２得点を取ったので、それに持っていかれるでしょう」と自虐的に笑った。だが新スタジアム最多観客となった３万６１７７人の心にはインプットされたはず。黄義助は本物だ、と―。