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浦和社長、ミシャ監督解任の理由説明「改善の兆し見られず、苦渋の決断」

[ 2017年7月30日 11:26 ]

7月11日、サポーターにサムアップするペトロヴィッチ監督
Photo By スポニチ

 浦和は30日、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(59)の契約解除を発表した。就任6年目の今季は序盤こそ好調をキープしたものの、6月以降は2勝6敗と一気に失速。守備の崩壊が目立ち、総失点は36。V奪回をノルマに掲げた今季も現在、9勝2分け9敗の暫定8位に低迷していた。通訳も務める杉浦大輔コーチ(43)との契約も解除した。

 2012年から5年半に渡って指揮を執った指揮官との契約解除を決断した淵田敬三社長はクラブを通じてコメントを発表。「ペトロヴィッチ監督は残留争いをした11年後に監督に就任し、低迷していたチームを攻撃的で魅力あるチームに変えてくれました。リーグでの継続した優勝争い、9年ぶりのタイトル獲得となったYBCルヴァン杯優勝、ACL4回の出場、そしてクラブ経営の安定化にも貢献してくれました。この5年半の功績には大きな尊敬と感謝を抱いています。杉浦コーチもペトロヴィッチ監督をよく支え、チームに尽くしてくれました。あらためて、2人には感謝申し上げます」とペトロヴィッチ監督と杉浦コーチに感謝。

 続けて「しかし、今季、チームは4月30日以降のリーグ12試合で3勝1分け8敗と苦しい状況が続き、ここ数試合の内容や結果を見てもはっきりとした改善の兆しが見られませんでした。リーグ優勝という、目指していたものと乖離した状況を改善するためには、苦渋の決断となりましたが、契約を解除することとなりました」と契約解除に至った理由を説明した。

 後任監督には堀孝史コーチ(49)が昇格するが、「ただ、この5年半、歩んだ方向性は、決して間違っていないと考えています。ですから、トップチームを指導してきた堀孝史コーチに監督に就任していただくことで、いままで取り組んできた攻撃的なサッカーを継続しつつ、ふたたびチームに活力を取り戻し、リーグでの上位進出、ACL、ルヴァン杯などのタイトルを狙って戦って行ければと考えております」と攻撃サッカー路線を継続することを明言。

 最後に「ファン・サポーターのみなさまにはご心配をおかけし、大変申しわけありませんが、新体制のもと、クラブは全力を尽くしてチームを支えて参りますので、引き続き、共に闘ってくださいますよう、お願い申し上げます」とサポーターに呼びかけている。

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2017年7月30日のニュース