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川崎F4発!“大黒柱”憲剛けん引 逆転1位突破で3年ぶり決勝T

[ 2017年5月10日 05:30 ]

ACL1次リーグG組   川崎F4―0イースタンSC ( 2017年5月9日    等々力 )

ACLグループリーグ1位での突破を決めサポーターと喜ぶ川崎・中村らイレブン
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 ACLの1次リーグ最終戦は9日に各地で行われ、G組の川崎Fは腰痛から公式戦3試合ぶりに先発復帰したMF中村憲剛(36)の2アシストの活躍もあり、イースタンSC(香港)に4―0で完勝。2勝4分けの勝ち点10で広州恒大(中国)と並んだが、直接対決のアウェーゴール数で上回り、3年ぶり4度目の決勝トーナメント進出を1位突破で決めた。既に突破を決めていた鹿島、浦和に続き、3年ぶりに日本勢3チームが1次リーグを突破した。

 終わってみれば快勝だった。前半20分にエースFW小林が右足首を痛め無念の交代。嫌なムードが漂った。だが、同28分に車屋の左クロスをハイネルが頭で決めて均衡を破ると、さらに3点を追加。腰痛から公式戦3戦ぶりに先発復帰し、前半45分に右CKから谷口の追加点を演出した中村は「簡単な試合ではなかったけどしっかり勝ち切れてうれしい」とホッとした表情で振り返った。

 ACLは2月22日の初戦・水原戦から4戦連続ドロー。なかなか勝ちきれず4月25日のアウェー・水原戦では引き分け以下なら敗退の危機に立たされた。だが瀬戸際の一戦を1―0で勝利。崖っ縁からはい上がり、最後は連勝締め。鬼木監督は「追い込まれた中で2つ勝てたことはACLも含め今後いろんなところでプラスになる」と逆境をはねのけた選手の成長に、手応えをつかんだ様子だった。

 3年ぶりのACL出場。今回が初出場の若手も多く、ハードな日程にも苦しめられた。2月22日の今季初戦からこの試合が実に16試合目。約4・8日に1試合の計算だ。初出場の車屋も「こんな早く次の試合が来るのかと思った」と振り返ったが、その中で「日々の生活からサッカーに集中した」と安定したプレーを見せた。ケガ人にも苦しめられ、8日の前日練習後にもトレーナーのケアを受けるために長蛇の列ができた。それでもスタッフらの努力もあり、右足親指骨折の家長も2月25日の大宮戦以来の復帰。まさにチーム一丸での戦いだった。これで今季公式戦初の連勝。「自分たちの哲学を取り戻しつつある。対策を練られた上で、それを上回る。どれだけ上回れるか」と中村。苦しみながらも大きな収穫を得て16強入りを果たした。

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