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ヤングなでしこ 初の決勝進出ならず…激闘120分、仏に惜敗

[ 2016年11月30日 05:30 ]

U―20女子W杯パプアニューギニア大会準決勝 ( 2016年11月29日    ポートモレスビー )

<日本・フランス>延長戦の末に敗れ、決勝進出を逃した日本イレブンは肩を落とす
Photo By ゲッティ=共同

 準決勝が行われ、日本は延長の末にフランスに1―2で敗れ初の決勝進出はならなかった。12月3日の3位決定戦で米国と対戦する。2大会ぶり5度目出場の日本は前後半を通じてフランスと互角に渡り合ったが、延長前半に2失点。同後半に籾木(20=日テレ)のPKで1点を返したものの及ばなかった。もう1試合は北朝鮮が延長で米国を2―1で下した。

 歴史の扉を開くことはできなかった。初めての決勝進出を目指した日本は、負傷者が続出する苦境をはね返せずに延長で力尽きた。がっくりとピッチにうずくまった選手たち。高倉監督は「延長戦のところで少し力負けしたかな。残念です」と悔しさをにじませた。

 誤算続きだった。右サイドバックのDF宮川が右手を痛めて前半29分に退き、後半14分には今大会4得点のFW上野も負傷交代した。0―0の拮抗(きっこう)した展開で、同監督は戦術的な交代に踏み切る余裕がなくなり「いろんなものを動かすのは考えたけど…。私の力不足」と唇をかんだ。

 延長前半9分、フランスに与えた先制点はクロスを高い打点のヘッドで決められた。「一番の弱点を突いてきた」(同監督)。体格差を思い知らされ、直後にも加点を許す。その後にFW籾木のPKで一矢を報いるも及ばなかった。

 高倉監督は14年のU―17女子W杯で日本を初優勝に導いた。当時のメンバーである長谷川は「世界一を目指していた。まだ受け入れられない」と涙をためた。再び頂点を狙った日本の夢はついえた。

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2016年11月30日のニュース