×

サッカー界では過去に「スペルガの悲劇」「ミュンヘンの悲劇」も

[ 2016年11月30日 05:30 ]

 ◆スポーツ界の航空機事故

 ▼サッカー 1949年5月4日、イタリア代表10人を要してセリエAを4連覇中だったトリノが巻き込まれた。遠征帰りの飛行機が、トリノ市郊外のスペルガの丘に墜落。乗員を含む31人全員が死亡し、「スペルガの悲劇」と呼ばれる。58年2月6日には、英国の名門マンチェスターUの選手らが乗った飛行機が事故に遭った「ミュンヘンの悲劇」が起きた。敵地ベオグラードでの欧州チャンピオンズカップ(現チャンピオンズリーグ)準々決勝を制しての帰りに、給油地のミュンヘンで吹雪に見舞われ、離陸に失敗してフェンスなどに激突。選手8人や役員ら23人が死亡した。

 ▼アイスホッケー 2011年9月7日、ロシアのロコモティフ・ヤロスラブリの選手を乗せたチャーター機が離陸直後に上昇せずに滑走路の先に墜落。選手37人と乗員7人が死亡。

 ▼NBA 1960年1月17日、当時ミネアポリスに本拠を置いていたレイカーズが遠征先のセントルイスから戻る途中、貨物機を改造した専用機が電気系統の故障で航行不能。副操縦士の判断でアイオワ州キャロルの畑に不時着し、50センチほど積もった雪がクッションになって選手、スタッフなど全員無事だった。

 ▼大リーグ 1972年12月31日、パイレーツの外野手、ロベルト・クレメンテは地震の被害に遭ったニカラグアに支援物資を届けようとしたがチャーター便が墜落。帰らぬ人となった。享年38。また79年にはヤンキースのサーマン・マンソン捕手の自家用セスナがオハイオ州で墜落。32歳でこの世を去った。

 ▼ゴルフ 1999年10月25日、この年の全米オープンを制したペイン・スチュワート(米国=当時42歳)を乗せたプライベート・ジェット機が与圧系統の故障で乗員を含め全員が低酸素症となり意識不明。フロリダ州オーランドからテキサス州ダラスに向かっていたが、サウスダコタ州アバディーンに墜落。スチュワートを含む4人の乗客と乗員6人が全員死亡。

(敬称略)

続きを表示

2016年11月30日のニュース