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【中田浩二の視点】鹿島、2得点が最低条件 次戦は割り切って攻められる

[ 2016年11月30日 07:55 ]

明治安田生命JリーグCS決勝第1戦  ( 2016年11月29日    カシマ )

<鹿島・浦和>横断幕を掲げるサポーターと勝利を喜ぶ浦和イレブン
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 【中田浩二の視点】浦和は試合間隔が空いた不安を感じさせなかった。慎重な“入り”を予想していたが、序盤からうまく試合に乗ってきた。今季の特長の守備でしっかりと体を張る、球際を激しくするということもできていた。ボールを奪われた後も下がることはなく、前に出てボールを取り返しにいくことが徹底されていた。槙野と森脇は守備に重点を置いてほとんど攻撃参加せず、鹿島の攻撃に対して体を張っていたし、阿部も巧みに攻守のバランスを取っていた。攻め勝ったというより、要所を締めて守り、大崩れしなかったという90分だった。攻撃面では鹿島の守備にはまって攻め手を欠いていた中で、後半12分にPKで先制できたのはラッキー。1―0で第1戦を取ったことで有利になった。 試合結果  年間順位表

 鹿島も内容は悪くなかった。前半は重心が後ろにかかってしまい、守りは良かったが、狙いとしていたカウンター攻撃をほとんど出せなかった。それでも決定機をつくったし、終盤は浦和を押し込んでいた。優勝のためには第2戦は2点取ることが最低条件なので割り切ってできる。柴崎が復帰できたことも大きな収穫だろう。(元日本代表DF)

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2016年11月30日のニュース