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新潟 ナビスコ黒星発進…今季初無得点もサイド攻撃に手応え

[ 2016年3月24日 05:30 ]

<仙台・新潟>後半、新潟・酒井(左)がヘディングシュートを試みるが…

ナビスコ杯予選リーグB組 新潟0―1仙台

(3月23日 ユアスタ)
 新潟はアウェーで仙台に0―1で敗れ、黒星スタートとなった。19日のリーグ戦・柏戦から先発7人を入れ替えた布陣で臨んだが、前半4分に左CKから先制を許した。その後は圧倒的にボールを支配して主導権を握ったが、ゴールを奪えず、今季初の無得点で敗れた。第2節は27日にホームで鳥栖と対戦する。

 1点が遠かった。圧倒的に攻めながら、今季初の無得点で敗れた試合を吉田監督は「フレッシュなメンバーで臨んだが、残念のひと言。泥臭く押し込まれて、セカンドボールへの反応も遅かった」と前半4分に奪われた先制点を悔やんだ。

 19日の柏戦から中3日、27日の鳥栖戦まで中3日の日程を考慮し、先発7人を入れ替えた。吉田監督は「若い力や新しい力は、これから戦う中で必要」と説明。GK川浪、DF前野、FW平松が今季初先発で、GK川浪は14年に当時J1だった徳島で先発した6月1日のナビスコ杯アウェー柏戦以来、661日ぶりの先発出場だった。

 それでも、ボールを支配したのは新潟だった。19日の柏戦で前半から守備陣が高い位置を保ち、主導権を握った。副主将の大野が「柏戦の前半のような戦いを、継続して90分やらないと。しっかり押し上げて、(陣形を)コンパクトに保っていきたい」と話していた通り、手応えがあった戦い方を、選手が入れ替わっても再現した。

 特に目立ったのは、両サイドからの攻撃だった。指揮官は「ゲーム全体を通して、攻める姿勢と質は伴ってきた」と振り返る。右SBの酒井、左SBの前野を「2人とも、自分のよさが出る位置に上がれた。それは、早川、大野、レオが中央で相手の出足を止めていたから」と評価した。

 ただ、酒井は「もうちょっと走りたかった」と頻繁にオーバーラップした試合を振り返る。「クロスを上げられたけど、(中と)合わせないと」と得点につながらなかったことを悔やんだ。一方で「(右SBは)不安もあったけど、やっていけそうな手応えも得られた」と自信もつかんだ。

 主導権を握りながら、開始早々の失点が重くのしかかった試合。リーグ戦4試合の毎試合得点も途切れた。吉田監督は「(試合を)決定づける質は向上の余地がある」と話したが「日々、向上して、自信をつけている」とも言う。メンバーが代わっても戦い方が変わらなかったのが、敗戦の中の収穫かもしれない。

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2016年3月24日のニュース