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岩渕、決勝弾も悔し涙「ゼロからのスタート、応援してもらえるチームに」

[ 2016年3月9日 22:52 ]

<日本・北朝鮮>後半35分、岩渕(左)はゴールを決め宮間と抱き合う

リオデジャネイロ五輪アジア最終予選 日本1―0北朝鮮

(3月9日 金鳥スタ)
 サッカー女子のリオデジャネイロ五輪アジア最終予選は9日、大阪市内で行われ、4大会連続の五輪出場を逃したなでしこジャパンは、キンチョウスタジアムで北朝鮮と対戦。後半開始から途中出場したFW岩渕真奈(22=バイエルンM)が後半35分に頭で決めた先制点を守り切って1―0で勝利を収め、通算2勝1分け2敗の3位で最終戦を終えた。

 0―0で迎えた後半35分、MF宮間あや(31=岡山湯郷)が上げた左サイドからのクロスを頭で仕留めた岩渕は「本当に最後まで全員でしっかり戦った結果が勝利につながったので、本当に良かったと思います」と切り出したが、表情は冴えず。「残念ながら五輪にはつながらなかったですけど、本当に最後にこのメンバーで戦う最後の試合だったので、しっかり勝って終わりたいなと思って」試合に臨んだとし、「スタッフも含めて全員で勝ち取った結果だと思います」と振り返った。

 10日間で5試合を戦った今予選は、チーム最多の3ゴール。岩渕がゴールを決めた韓国戦、ベトナム戦、そしてこの北朝鮮戦とすべてが先制ゴールで、ゴールした3試合は2勝1分けと無傷に終わった。今後は岩渕世代が新生なでしこジャパンをけん引していかなければならない。「またゼロからのスタートですけど、応援してもらえるようなチームを作っていきたいなと思います」と岩渕。必死に我慢していた涙は、インタビューが終わると一気に悔しさとなってあふれ、泣きじゃくりながら場内を回った。

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