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なでしこ 最終戦で笑顔の1勝 岩渕決勝ヘッド 宮間は頭でスーパークリア

[ 2016年3月9日 21:28 ]

<日本・北朝鮮>後半35分、岩渕(左)はゴールを決め宮間と抱き合う

リオデジャネイロ五輪アジア最終予選 日本1―0北朝鮮

(3月9日 金鳥スタ)
 サッカー女子のリオデジャネイロ五輪アジア最終予選は9日、大阪市内で行われ、4大会連続の五輪出場を逃したなでしこジャパンは、キンチョウスタジアムで北朝鮮と対戦。後半開始から途中出場したFW岩渕真奈(22=バイエルンM)が後半35分に頭で先制弾を決めて1―0で勝利を収め、通算2勝1分け2敗の3位で最終戦を終えた。

 2007年12月に就任した佐々木則夫監督(57)が今予選を最後に退任することが決定的で、このメンバーでの試合もついにラストマッチとなる日本。佐々木監督は6―1で初勝利を挙げた7日のベトナム戦から先発8人を入れ替え、主将のMF宮間あや(31=岡山湯郷)や、この試合がともに代表戦100試合目の出場となったDF近賀ゆかり(31=INAC神戸)とMF阪口夢穂(28=日テレ)、エースストライカーのFW大儀見優季(28=フランクフルト)ら11年ワールドカップ(W杯)カナダ大会の優勝メンバー7人が先発に名を連ねた。

 試合前から降り続いた雨を芝がたっぷり含んだ影響で、ボールが思うように走らない中、日本は前半を0―0で折り返し。嫌なムードを振り払ったのは、後半開始から投入されたFW岩渕だった。後半35分、速いパス交換から宮間が上げた左サイドからのクロス。ファーサイドに詰めた身長1メートル55の岩渕が頭でゴール右隅にねじ込んだ。直後の37分には、あわや失点という決定的なシーンで身長1メートル57の宮間がゴール前に仁王立ち。宮間がいなければ間違いなく失点していたシュートを頭で弾き返し、1点のリードを守り切り、今予選初の無失点で試合を終えた。

 昨年7月6日(日本時間)に行われたW杯カナダ大会決勝で米国に2―5で敗れて準優勝してから、この日が247日目。ここからどう立て直し、這い上がっていくのか。世界2位から8カ月後にアジア3位まで後退したなでしこジャパンの真価が問われるのは、これからだ。

<なでしこジャパンのリオ五輪アジア最終予選結果>
2月29日 ●1―3 オーストラリア
3月 2日 △1―1 韓 国
4日 ●1―2 中     国
7日 ○6―1 ベ ト ナ ム
9日 ○1―0 北  朝  鮮

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