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澤さん、笑顔と涙の後輩たちにエール「また世界一のチームに」

[ 2016年3月9日 22:00 ]

<日本・北朝鮮>試合を観戦する澤氏

リオデジャネイロ五輪アジア最終予選 日本1―0北朝鮮

(3月9日 金鳥スタ)
 サッカー女子のリオデジャネイロ五輪アジア最終予選は9日、大阪市内で行われ、4大会連続の五輪出場を逃したなでしこジャパンは、キンチョウスタジアムで北朝鮮と対戦。1―0で勝利を収め、通算2勝1分け2敗の3位で最終戦を終えた。

 なでしこジャパンの10番を長年背負い、昨年限りで現役を引退した澤穂希さん(37)は試合を中継したNHKのゲストとして観戦。試合中に「今回は中国もオーストラリアもどのチームもレベルアップしているなと感じた大会でした」と大会を通じての印象を振り返ると、試合後には「リオ五輪の切符は取れなかったですが、また一からチームを作り直して、世界一のチームになって欲しいと思います」と後輩たちにエールを送った。

 澤さんは15歳で日本代表入りし、昨年限りで現役を引退するまで6度のW杯と4度の五輪に出場。今予選では、日本の全5試合でNHKの中継ゲストを務めた。1分け1敗で五輪出場に向けて崖っ縁となっていた3日には、調整中だったイレブンのもとを訪れて直接激励。中国に敗れて五輪出場が絶望的となった4日には、「こういう時こそ、チーム一丸となってもう一度やらないといけない。最後まで何があるかわからないのが、なでしこ」と画面の中から後輩たちにゲキも飛ばした。

 日本サッカー協会の次期会長に内定している田嶋幸三副会長(58)からは「澤さんは女子サッカーの中で大きな存在。具体的に申し上げられる段階ではないですけど、どんな立場であっても、女子サッカーに関わってもらいたい」と立て直しのキーマンに指名されている。

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2016年3月9日のニュース