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広島 守備崩壊4失点…ACL2連敗で早くも崖っぷち

[ 2016年3月2日 05:30 ]

FCソウル戦の後半、逆転ゴールを決められ、厳しい表情のGK林(左端)ら広島の選手たち

 ACL1次リーグは1日に第2節が行われ、F組の広島はアウェーでFCソウル(韓国)に1―4で完敗した。前半25分にDF千葉和彦(30)が先制点を奪いながら、FWアドリアーノ(28)にハットトリックを決められるなど4失点。逆転負けで開幕から2連敗となり、Jリーグ王者の1次リーグ突破に早くも黄信号がともった。

【試合結果 F組順位表】

 Jリーグ王者の守備網が、いとも簡単に打ち破られた。敵地に乗り込んだFCソウル戦。前半32分にCKから同点に追いつかれると、後半に悪夢が待っていた。4分にFKの流れからアドリアーノに技ありの勝ち越し弾を沈められ、11分にもゴールを許した。そして24分にトドメの3点目。わずか20分でハットトリックを決められて1―4の大敗。ブラジル人FWの前に屈し、森保監督は「個の力で(相手が)上回った。アウェーで厳しい戦いは予想していたが、結果は完敗だった」と険しい表情を浮かべるしかなかった。

 2月20日の富士ゼロックス・スーパー杯から始まった今季は、11日間で4試合目。直近の川崎FとのJ1リーグ開幕戦から中2日とあって、MF青山やFW佐藤ら主力を遠征に帯同せず、先発8人を入れ替えた。前半25分にはMF清水のFKを千葉が頭で合わせ先制に成功。平均年齢26・36歳のスタメンは勢いに乗るかと思われたが、後半に力の差を見せつけられた。4失点は広島にとってACL史上最多失点。1トップで先発したU―23日本代表FW浅野も不発に終わり、後半30分に途中交代を命じられた。

 2年ぶりに参戦したACLは、これで開幕から2連敗。1次リーグ突破は早くも厳しい状況となった。過密日程を考慮しターンオーバー制を敷くものの、リーグ戦を含め公式戦3連敗と結果が付いてこない。開幕から公式戦4試合で計8失点。昨季リーグ最少失点(30)を誇った守備陣が崩されており、ゲームキャプテンを務めたDF水本は「しっかりとした守備を見せないといけない」と修正を誓った。シーズンは始まったばかりとはいえ、広島が早くも苦境に立たされた。

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2016年3月2日のニュース