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中国“爆買い”余波でJリーグへ 横浜FC大型助っ人の実力

[ 2016年3月2日 09:50 ]

 “爆買いの国”中国からやって来たノルウェー人FWは救世主になれるか!2月28日の開幕戦で讃岐に0―1で敗れるなど得点力不足が懸念されるJ2横浜FCが1日、緊急補強に打って出た。昨季は中国2部だった河北華夏でエースとして活躍し、同クラブの1部昇格に貢献したFWイバ(30)の獲得が内定。サイズも身長1メートル90、体重88キロと大迫力だ。

 なぜこのタイミングだったのか。それは“爆買い事情”と関連する。河北では今季の1部昇格に伴い、超大型補強を敢行した。1月にローマからコートジボワール代表FWジェルビーニョを、2月中旬にはパリ・サンジェルマンからアルゼンチン代表FWラベッシらビッグネームを続々と獲得。昨季は大車輪の活躍だったイバだが、外国人枠の都合上、移籍先を模索していた。

 横浜FCの中田強化育成テクニカルダイレクターは「うちも点が取れていなかった。河北が“爆買い”した時期と(補強の)タイミングが合った。チームの起爆剤になってくれれば」と話す。イバは直前まで河北の練習にも参加しておりコンディションに問題はない。昨季は序盤がFW、途中からトップ下にポジションを移行。高さに加え、足元の技術も正確で出場30戦で7得点7アシストを記録。FWでプレーを続けていればゴール数はもっと増えたはずだ。

 イバはモロッコ生まれのノルウェー育ち。既に横浜FCの練習にも合流済みだ。メディカル検査を経て正式契約し、早ければ13日のJ2千葉戦から出場可能となる見込みだ。近年、莫大な資金力をバックボーンに巨大化する中国リーグ。今後、ますます日中間の移籍は増えるはず。その実力はいかに。49歳のFWカズと同僚となることに「大変光栄です」とイバ。河北を1部に導いた昇格請負人。横浜FCでもその力に期待したい。 (記者コラム・牧野 真治)

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2016年3月2日のニュース