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横山 五輪予選初出場もシュート0本「何もできなかった」

[ 2016年3月1日 05:30 ]

<日本・オーストラリア>後半、ドリブルで突破を図る横山(右)

リオデジャネイロ五輪アジア最終予選 日本1―3オーストラリア

(2月29日 金鳥スタ)
 なでしこジャパンの“新戦力”が不発に終わった。

 FW横山は0―1の前半40分、FW大野に代わってピッチに入った。しかし、想定していた以上に早い投入に、心も体も試合の流れに入り込めなかった。「何もできなかった。(佐々木)監督からは“勝負してこい”と言われた。でも、心の準備ができていなかった」と声を落とした。W杯や五輪を経験していない期待の若手として、1番手のカードに指名されたが、劣勢に立たされたチームを救うことはできなかった。

 後半23分には絶好機を迎えた。ゴール前でフリーになり右サイドからのクロスを受けた。ダイレクトで打っていれば、チャンスだったが、トラップしたことにより、相手DFに詰められ逸した。「ゴールへの意識をもっと持たないといけない」と唇をかんだ。50分間プレーしてシュートは0だった。

 10年のU―17W杯準決勝・北朝鮮戦で6人抜きから得点し、その年のFIFA年間最優秀ゴール賞にノミネートされ、国内外で名前が知れ渡った。バルセロナのアルゼンチン代表FWメッシになぞらえて“女メッシ”と呼ばれ期待されたドリブラー。日本中の注目が集まる五輪予選初出場を前に「未知な世界だけど失うものはない。まずはゴール。若いですし貪欲にやりたい」と話していたが、予選の重圧と緊張感に本来のプレーを出すことはできなかった。

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2016年3月1日のニュース