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南野 絶妙W股抜き弾!五輪へA代表へ途中出場でキッチリ結果

[ 2016年3月1日 05:30 ]

オーストリア・ウィーン戦でゴールを決め祝福されるザルツブルクの南野(左から3人目)

 ザルツブルクのU―23日本代表FW南野拓実(21)が28日のオーストリア・ウィーン戦で今季8点目を決めた。後半18分から途中出場。後半25分に右足でダメ押し弾を決めて4―1の勝利に貢献した。1月のU―23アジア選手権ではチームが優勝する中、納得いくプレーができなかっただけに、リオデジャネイロ五輪(8月4日開幕)に向けて存在をアピールした。

【南野 日程と成績 U―23代表日程】

 瞬時の判断で、南野がシュートコースを見極めた。3―1の後半25分、ゴールやや右で中央からのパスを受けると、右足でトラップ。ボールは右方向に流れたが、DFが足を伸ばしてブロックするのを予測して右足を振った。狙い通りに股の間を抜けたシュートは死角となり、GKの股下も抜きゴール。コントロールミスにも慌てないゴール前での冷静さが光った。

 昨年10月7日のアドミラ戦以来、リーグ12試合ぶりとなる今季8点目。冬期中断中から指揮を執るガルシア監督の就任後は3試合連続で先発したが、前節20日のアルヒタ戦で初の先発落ち。この日も後半18分からの途中出場だった。「監督は選手を平等に見ていると思う。どんな監督でも、良い選手だったら試合に出られる」。新指揮官の信頼を勝ち取るためにも結果にこだわっていた。

 U―23日本代表として出場した1月のU―23アジア選手権(カタール)は4試合無得点。五輪切符獲得を決めた準決勝のイラク戦後にオーストリアに戻ったため、逆転勝ちした決勝の韓国戦は出場しなかった。リオ五輪本大会メンバーはU―23アジア選手権より5人少ない18人。オーバーエージ枠を全3枠採用すればU―23世代は15枠の狭き門となる。南野の立場も安泰ではないだけに、生き残りをアピールする一撃にもなった。

 A代表のハリルホジッチ監督も大枠リストに入れる逸材。3月はA代表のW杯アジア2次予選と、U―23日本代表のポルトガル遠征の日程が重なるため、どちらの活動に参加するかは流動的だ。「どちらの代表にしても、まずは選ばれることが先。今は目の前の試合に集中したい」。リオ五輪、その先にある18年W杯ロシア大会で主役の座を射止めるため、貪欲に結果を追い求めていく。

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