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【J1記者推し】鹿島・三竿健斗“心臓”になるため加入した強心臓

[ 2016年2月22日 10:36 ]

今季、J2東京Vから鹿島に加入したU―23日本代表MF三竿

 今季、J2東京Vから加入したU―23日本代表MF三竿が中盤の定位置争いを活性化する。「まずはスタメンを獲ること」と、目標を口にする19歳だが、いきなり28日のG大阪との開幕戦でチャンスが回ってきそうだ。

 ボランチのポジションでは日本代表MF柴崎が急性虫垂炎を患い出場は厳しい状況。湘南から加入したMF永木はケガのため別メニュー調整が続いており、元日本代表MF小笠原とコンビを組む可能性が高い。21日のJ2水戸とのプレシーズンマッチでも先発。チーム全体が低調で、特に前半は押し込まれる場面が多く「前半はボールに触っていない。でも、これより低いことはない」と前向きに開幕を見据える。

 持ち味は守備面では、1メートル80の体格を生かした球際の強さとしつこさ。攻撃面では長いパスで局面を大きく変える展開力だ。U―23日本代表の手倉森監督はその将来性に大きな期待をかけており、1月にカタールで行われたリオ五輪アジア最終予選メンバーにも選ばれた。しかし、チームは五輪切符を獲得し、アジア制覇を成し遂げた一方で、三竿自身はわずか1試合の出場にとどまった。「もう終わったことなんで全く考えていない。今は悔しさしか残っていない」と、クラブでさらなる成長を遂げ、本大会出場を目指す考えだ。

 U―23日本代表でも好評を博した一発芸を武器にチームに溶け込むのに時間はかからなかった。12日に都内のホテルで行われたスポンサー向けのパーティーでも壇上で「右膝が好きな人」というネタを披露。右膝にはキスをし、左膝は叩きながら叱責(しっせき)するというシュールさに場内は微妙な雰囲気が漂ったが、スポンサーの前でも普段と同じスタイルを貫く強心臓ぶりは本物。ピッチ上でも緊張とは無縁のプレーで中盤を制す。

 ◆三竿 健斗(みさお・けんと)1996年(平8)4月16日、東京都生まれの19歳。東京Vの下部組織を経て14年4月に2種登録。15年にトップチームに昇格。昨季はJ2で39試合に出場し無得点。各年代別代表に選出されており、13年U―17W杯に出場した。1メートル80、71キロ。血液型B。利き足は右。

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2016年2月22日のニュース