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リオは任せろ!久保 U―23エースのプライドで今季5点目

[ 2016年2月22日 05:30 ]

トゥーン戦の後半、チーム2点目のゴールを決めるヤングボーイズの久保(右)

 スイス1部ヤングボーイズのU―23日本代表FW久保裕也(22)が20日のトゥーン戦で後半18分に今季5得点目を決めた。前半19分にPKも獲得するなど全得点に絡み、2―1の勝利に貢献。オーバーエージ(OA)枠の導入が決定した中、リオ五輪アジア最終予選で3得点を挙げたストライカーはさらなる成長を誓った。

 冷静だった。1―0の後半18分、FWオアロからのパスをDF2人の間で受けた久保がワントラップ。DFに挟まれながら振り抜いた右足は、相手DFに当たってコースが変わり、ネット左に突き刺さった。

 「うまく相手に当たったのが良かった。内容も悪くなかったと思う」

 昨年11月1日・チューリヒ戦以来の得点。「2点目が取れた」と試合終了間際の決定機を外したことは反省点だが安どの表情を浮かべた。

 リオ五輪アジア最終予選ではチームで唯一全6試合に出場した。現在も疲労が残り、日々のケアは欠かせない。それでも厳しいアジア予選を経て「余裕ができるようになった」と選手として一回り成長したことを実感。その言葉通り、前半19分にはシュートのこぼれ球に誰よりも早く反応してPKを獲得した。チームの決まり事でキッカー役は譲ったが、元フランス代表FWオアロや元スウェーデン代表FWゲルントがいる中でも存在感は大きくなっている。

 リオ五輪本大会でのOA枠導入決定にも「競争が激しくなることは良いこと。競争がないとチームは強くならない」と歓迎。手倉森監督同様、久保も本気でメダルを狙っているからこそ好意的に捉えた。OA枠ではFWも検討されているが、当然、エースストライカーの座を譲るつもりはない。「2桁得点は絶対ですね!残り試合で最低5点は取らないといけない」と息巻く。スイスの地でより強く、より怖いゴールハンターとなり、ブラジルの地で輝く。

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2016年2月22日のニュース