“出世ヘア”誕生させた浦和・槙野の野望はＣＭ出演！？整髪料も徹底追求

浦和の槙野

　今、浦和の恒例行事？になりつつあるのが、新戦力のイメチェンだ。日本代表ＤＦ槙野の代名詞である両サイドを刈り上げた七三ヘアに変えた選手は出世する、との噂がまことしやかに語られている。

　その始まりは昨年の鹿児島・指宿キャンプ。槙野の同部屋となった武藤がバリカンの餌食となり、“槙野ヘア”に変身した。その武藤は月間ＭＶＰに選出されるなど活躍し、世代別を通じて初の日本代表にも選ばれた。昨秋にはゴールから遠ざかっていた高木が、決意の断髪を起爆剤に移籍後初得点をマーク。今年の指宿キャンプでは駒井が志願のイメチェンで飛躍を期している。回数をこなすごとに改良が加えられており、武藤は「駒井は普通にかっこいい。僕の時は両サイドをガッツリ刈り上げられて、全然、似合っていなかったですから…」と苦笑いしていた。

　その“出世ヘア”誕生の秘話を槙野本人に聞いてみた。両サイドを刈り上げ、七三分けにする奇抜なスタイルは、ケルンに在籍した１１年に生みだしたという。「ドイツ人のようなヘアスタイルにしたい」と槙野が美容師に相談したのがきっかけ。「七三ヘアはおじさんのイメージがあるけど、オシャレに決められることを発信したかった」とのことで「テレビで（俳優）伊勢谷友介さんが役作りでやっているのを見たけど、それより自分の方が早くやっていた」と主張した。

　苦労したのは髪形を七三に固定するジェルの選定だったという。９０分間スタイルを維持できる固さや、汗や（ヘディングでの）摩擦に対する強さ、シャワーですぐに落とせる質感などを徹底的に追求。試したジェルは２０種類以上にも及んだ。そのかいあって、今ではユニークな髪形が浸透。サッカー界のみならず、親交のあるボクシングの井岡一翔も同じスタイルにし、バスケットボールでＮＢＡ入りを目指す富樫勇樹も槙野のスタイリング法を参考にしているとのことだ。

　日本代表ＭＦ香川のドルトムントでの活躍も「槙野ヘアのおかげ」と吹聴し、香川には「いいかげんにしてくれ」と言われたそう。そして、極め付きは「（本田）圭佑も槙野ヘアにして、最近は活躍できるようになった」と豪語。ＡＣミランでの復活を自らの手柄にするという積極的なアピールも忘れなかった。

　ちなみに、槙野が使用するジェルは「ロレッタ　ハードゼリー」（モルトベーネ社）。槙野の勧めで今では数多くのＪリーガーが使っているといい、「こんなにロレッタを使っているのに、会社からＣＭのオファーがないんです…」とのこと。こんな本人のわがまま、タイトル獲得のご褒美としてかなえてあげてはいかがでしょうか？（大和　弘明）