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ブラッター、プラティニ両氏に8年活動停止処分 FIFA倫理委

[ 2015年12月21日 17:51 ]

 国際サッカー連盟(FIFA)の倫理委員会は21日、不透明な高額の金銭授受が規定に違反するとして、ゼップ・ブラッター会長(79)=スイス=とミシェル・プラティニ副会長(60)=フランス=にそれぞれ8年の活動停止処分を科したと発表した。

 一連の汚職事件に揺れるFIFAで、1998年から会長として君臨したブラッター氏と、その後継者を選ぶ来年2月の選挙で最有力と目されたプラティニ氏はサッカー界で今後の活動の道を事実上絶たれた。

 2011年2月にブラッター氏がプラティニ氏に報酬として200万スイスフラン(約2億4千万円)をFIFAの資金から不法に支払った疑いがあり、スイス検察当局が9月に捜査に乗り出した。倫理委は10月に90日間の暫定的な活動停止処分を科し、調査部門が報告書を提出。裁定部門がそれに基づいて審理を進め、今月17、18日に両氏への聴聞を実施し、両氏は不正を否定していた。

 裁定部門は99年に両者が交わした合意文書には法的根拠がなく、口頭での合意があったとの主張も却下した。その上で、高額な金銭のやりとりが贈収賄と認定するには不十分と判断。ただし、金品の授受を禁じた規定や報告義務規定の違反は認めた。

 ブラッター氏には5万スイスフラン、プラティニ氏には8万スイスフランの罰金も科した。両氏は今後、スポーツ仲裁裁判所(CAS)などに訴えることができる。(共同)

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2015年12月21日のニュース