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広島MF青山がMVPなど“個人3冠”、主将でV貢献 最優秀ゴールも

[ 2015年12月21日 20:17 ]

<Jリーグアウォーズ>MVPトロフィーを手にスピーチする青山

Jリーグアウォーズ

 Jリーグの年間表彰式「2015Jリーグアウォーズ」が21日、都内のホテルで行われ、最優秀選手(MVP)は主将として広島を2年ぶりの優勝へ導いたMF青山敏弘(29)が初受賞。正賞としてブック型楯と賞金200万円、副賞としてトロフィーとカリブ海クルーズペアの旅が贈られた。

 青山は2年ぶり3度目のベストイレブンにも選出されて賞金100万円も獲得し、計300万円のボーナス。6月27日の第1ステージ第17節・鳥栖戦(ベアスタ)の後半15分に決めたミドル弾が最優秀ゴール賞にも選ばれ“個人3冠”達成となった。

 青山は「僕は決してうまいプレーヤーではありません。自分では下手だと思っています。ですが、サッカーに対する情熱、試合に対する思い、気持ち。そういったところでは絶対誰にも負けないっていう気持ちでいつもサッカーをさせていただいています。その気持ちが皆様の心に少しでも響いてくれたと思ったので、この賞をいただけたと思っています」と神妙な面持ちで受賞の喜びに浸った。

 作陽高から2004年に広島入りし、チームひと筋12年。日本代表として14年ワールドカップ(W杯)ブラジル大会メンバーにも選出された。「僕は12年間、広島で育てていただき、広島だから僕はここまで成長できたと思っています。だから、広島のクラブ、関係者、ファン・サポーター、選手の皆とこの賞をともに喜び合いたいと思います」とチームキャプテンらしい感謝の言葉をつむぐと、「そして最後に両親、妻と3人の子どもたちに感謝を述べたいと思います」と支えてくれる家族に感謝した。

 青山は今季J1リーグ戦33試合に出場し、3得点。数字が突出しているわけではないが、主将としてチームをまとめたキャプテンシーと、長短のパスを駆使して決定的なシーンを演出する“ピッチ上の監督”としてMVPの本命と目されていた。文句なしのMVP受賞だが、本人は至って控えめ。「これからも人に感動していただけるような選手でありたいと思っています。これからもがんばります」と静かに、だがしっかりとした口調でしめくくった。

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