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本田 執念の2戦連発!体を張った泥臭いアシストも

[ 2015年9月9日 05:30 ]

アフガニスタン戦の後半、6点目のゴールを決める本田(右)

W杯アジア2次予選E組 日本6―0アフガニスタン

(9月8日 イラン・テヘラン)
 最後を飾ったのはやはりこの男だった。5―0の後半28分、宇佐美が左サイドを突破。左足で折り返すと、本田がニアに詰め、最後は倒れ込みながら左足で流し込んだ。2戦連発の国際Aマッチ31点目。「(宇佐美)貴史が良い形で抜け出して、オカ(岡崎)が遅れたんで1列後ろの自分がタイミング良く入っていけた」。香川、岡崎が次々に得点を決める中、自分だけ無得点で終わるわけにはいかなかった。そんな執念が最後に実を結んだ。

 1―0の前半35分にも執念で2点目を生んだ。森重のヘディングシュートは相手GKが横っ跳びで左にはじき、ボールはゴール左のタッチラインを割ったかに見えた。だが、本田は諦めなかった。スライディングしながら左足で折り返し、森重のゴールをお膳立てした。思い出されるのが94年W杯アジア最終予選・第2戦のイラン戦で決めた中山のゴール。最後まで諦めない中山の執念は、ファンの心を打った。まさに中山のプレーをほうふつさせる執念で、絶大な人気を誇るエースたるゆえんをまざまざと見せつけた。

 それでも、常に高みを見続ける本田に満足する様子はみじんもない。狙っていた直接FKは、後半45分にチャンスがあったもののGKにはじかれた。「(コースを)読まれていた」。さらに内容に関しても「若い選手が練習試合ではなく、こういうアウェーの試合に出て勝っていきながら経験を積んでいる。チームとして底上げしていくことが大事」と原口ら若手の活躍を喜びつつも、「前回(カンボジア戦)の方が良かった。チームの出来は60点。決めるところを決めたというだけ。自分もミスは多かった」と反省が口を突いた。

 次なる戦いは、13日の所属するACミランでインテル・ミラノとのミラノダービー。

 「ミランでしっかりやることやって、レギュラー争いもある。帰ってすぐダービーですし出場機会を増やすことも目標」

 今度は欧州最高峰の舞台で、栄光の10番を背負う執念を見せつける。

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2015年9月9日のニュース