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ハリル監督 采配的中にドヤ顔「選手にブラボーと言いたい」

[ 2015年9月9日 05:30 ]

アフガニスタン戦の前半、長谷部(左端)らに指示を出すハリルホジッチ監督(中央)

W杯アジア2次予選E組 日本6―0アフガニスタン

(9月8日 イラン・テヘラン)
 久々にドヤ顔が戻った。就任後最多得点となる6―0大勝。試合後の公式会見で日本代表のハリルホジッチ監督は「6点取るのは簡単ではない。素晴らしい勝利だった。岡崎は美しいゴール。選手にブラボーと言いたい」と胸を張った。テヘラン開催の国際Aマッチでは74年アジア大会フィリピン戦以来、約41年ぶりの白星。鬼門とされた標高1200メートルの高地で力の差を見せつけた。

 采配もさえた。左MFで先発に抜てきした原口が2点に絡む活躍。5点リードの後半25分からは右サイドバックに位置を変更するサプライズの超攻撃的布陣で「原口は我々にかなりのことをもたらしてくれた。リスクを冒してもよい点差になったので、クロスを増やすためにサイドバックにした」と満足げだった。1―0の前半21分に相手GKの負傷で試合が中断すると、長谷部、香川、山口の中盤3人をベンチ前に呼んでポジション修正を指示。白熱し過ぎてピッチ内に入り第4審判から注意を受ける場面もあった。

 アウェーと化した中立地の不利をものともしなかった。サポーターは日本側120人に対してアフガン側は約8000人。相手応援は数万人規模という戦前の予想より少なかったが、鳴り物を響かせる古典的なスタイルで会場の雰囲気を支配した。指揮官は前日練習で芝生が長くボールが走らなかったため、運営サイドに芝生を1センチ刈り試合直前に水をまくように要求。開始直前まで続けた要求も実らずどちらも受け入れられなかったが、FIFAランク130位の格下を圧倒した。

 次戦は10月8日、中立地オマーンでシリアと対戦する。2次予選の最大のライバルとの一戦に向け指揮官は「シリアはより難しい相手だが、勝利を続けるだけ。チームはさらに高いレベルに発展すると信じている」と力を込めた。3日のカンボジア戦に続く2連勝で、6月16日の初戦でシンガポールに引き分けた危機的状況を打開。結果次第では進退問題にも発展しかねなかった9月の2試合を乗り越えた。

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2015年9月9日のニュース