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久保&南野 ハリルJ招集浮上!手倉森コーチが欧州視察で確認へ

[ 2015年9月9日 06:41 ]

ハリルジャパンに招集される可能性が出てきた久保

 リオデジャネイロ五輪出場を狙うU―22世代のFW久保裕也(21=ヤングボーイズ)とFW南野拓実(20=ザルツブルク)がハリルジャパンに招集される可能性が出てきた。日本代表のコーチを兼任するU―22日本代表の手倉森誠監督(47)がイラン遠征後、欧州視察に向かうことが判明。来年1月に行われる16年リオデジャネイロ五輪アジア最終予選(カタール)へ向けた視察を兼ね、A代表の候補としても両選手のプレーを確認する。

 ハリルジャパンに新たな海外組招集の可能性が浮上した。ハリルホジッチ体制となり、3日のカンボジア戦で後半から初めてベンチ入りするなどA代表でも日増しに存在感を示している手倉森コーチが、欧州で活躍する若手のプレーを直接、チェックする。関係者によれば、今回の遠征先イランから日本へは帰らず直接、欧州入り。久保や南野の試合を視察し、ドルトムントのMF丸岡満(19)とも会談する予定になっているという。

 久保はザッケローニ監督時代の12年2月、親善試合アイスランド戦のメンバーに初選出された。試合に出場こそしなかったが、現役高校生での選出は史上2人目という快挙だった。南野はW杯ブラジル大会前の14年4月に日本代表候補に選出され、本大会でも予備登録された。ともに10代の頃から将来、日本サッカーを背負って立つ存在として期待されてきた。

 2人はリオデジャネイロ五輪を目指すU―22日本代表としても3月にマレーシアで行われたアジア1次予選に出場し、得点に絡むなど開幕直前の合流で万全のコンディションではない中でも存在感を示した。同代表からはその後、DF遠藤航(22=湘南)、FW浅野拓磨(20=広島)が8月の東アジア杯でA代表に初選出。遠藤は今回のW杯2次予選カンボジア戦、アフガニスタン戦のメンバーにも選ばれた。

 ハリルホジッチ監督は3年後の18年W杯ロシア大会を見据え、G大阪のMF遠藤や川崎FのFW大久保らベテラン勢の招集には現時点では消極的。手倉森コーチの見守る前で若い力が能力を示し、評価を上げれば、10月、11月と続くW杯予選に久保、南野らが招集される可能性も出てくる。

 国内組で臨んだ東アジア杯は2分け1敗でよもやの最下位に沈んだ。欧州で磨きをかけている若手がA代表に加われば戦力の底上げと同時に、U―22代表に戻って経験をフィードバックすることでリオ世代の強化にもつながる。久保や南野にとってハリルホジッチ監督の指導を受けられるのはもちろんのこと、FW本田やMF香川らと練習や生活をともにできることは大きなプラス。実現すれば、さらなる成長への追い風となりそうだ。

 ◆久保 裕也(くぼ・ゆうや)1993年(平5)12月24日、山口県山口市生まれの21歳。中学卒業時に京都U―18入りし、立命館宇治高に入学。10年に2種登録でトップチームに昇格し、11年にJ2でJリーグデビュー。U―16から各年代の代表に招集され、A代表は12年2月に初招集。13年にヤングボーイズへ移籍。J通算66試合18得点、スイスリーグ通算71試合14得点。1メートル77、68キロ。利き足は右。

 ◆南野 拓実(みなみの・たくみ)1995年(平7)1月16日、大阪府生まれの20歳。ゼッセル熊取FCからC大阪U―15、同U―18を経て13年にトップ昇格し、高卒ルーキーとしてはクラブ史上初めて開幕戦に先発した。U―15から各年代の代表に招集。14年にザルツブルクへ移籍。J通算62試合7得点、オーストリアリーグ通算20試合7得点。1メートル74、67キロ。利き足は右。

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