レナト電撃移籍の背景 バルサなどに匹敵 中国の潤沢な資金力

[ 2015年7月20日 10:00 ]

川崎Fから中国・広州富力への移籍が決まったFWレナト

 川崎FのFWレナトが中国の広州富力に電撃移籍した。巨額の違約金をポンと出した今回の移籍はJリーグの関係者に大きな衝撃を与えた。

 7月13日昼、川崎Fにオファーが届き、交渉がスタート。当初は設定された違約金より約1億円安い移籍金を提示され、川崎Fが拒否すると翌14日に広州富力が上積みしてきた。川崎Fはレナトと話し合って慰留したが、本人も移籍を希望。15日にはレナトがメディカルチェックのために中国へ向かい、16日に正式発表、この日が中国リーグの登録期限だった。

 どのチームでも選手と契約する際に、年俸などの条件とともに違約金も設定する。契約期間内に簡単に移籍されないようにするためだ。もちろん契約期間内でも現所属チームが了承すれば、設定額より安くても移籍は成立する。しかし、違約金を満額支払い、本人も同意すれば現所属チームは移籍を認めるしかない。

 レナトは川崎Fと年俸約1億円で契約し、違約金も約6億円と設定されていたという。貴重な戦力と評価されていたからで、6億円はJリーグでもトップクラスの額だ。しかし、広州富力はレナト本人には年俸約2億円の3年契約を提示、移籍金も満額支払った。設定額より安ければ川崎Fは拒否できるが、引き留めることはできなくなった。

 広州富力のレナト獲得資金は、チームが負担する税金なども含めて総額は約20億円近くになるという。関係者は「おそらくJリーグの選手の移籍金としては、これまでで最高額だと思う。まるでバルセロナかマンチェスターUと交渉しているみたい」と驚く。川崎Fの関係者も「第2ステージで優勝を目指していた時だけに痛い。でも、中東だけじゃない。お金があるのは」と中国の資金力に目を丸くする。潤沢な資金で次は誰をターゲットにしてくるのか。Jリーグは対策を急がないといけない。(大西 純一)

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