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広島 浦和止めた!“ジャガー”浅野「しびれた」青山Vミドル

[ 2015年7月20日 05:30 ]

<浦和・広島>後半、広島・浅野が同点ゴール(GK・西川)

J1第2S第3節 広島2―1浦和

(7月19日 埼玉)
 第2ステージ首位の広島が19戦無敗の浦和を2―1の逆転で撃破した。途中出場のU―22日本代表FW浅野拓磨(20)が後半22分に同点ゴールを決めるなど全2得点に絡む活躍を見せ、視察に訪れたバヒド・ハリルホジッチ監督(63)に飛び級での東アジア杯メンバー入りをアピールした。第1ステージ王者に20戦ぶりに土を付け、第2ステージ3連勝で首位固めに成功した。横浜はエース中村俊輔(37)が後半ロスタイムにFKを直接決めてG大阪に2―2で引き分けた。

 ハリルホジッチ監督の前で、途中出場の浅野が最後のアピールに成功した。0―1の後半20分、佐藤に代わってピッチへ。そのわずか2分後、ドウグラスのパスに鋭く反応し、DFを振り切って左足で同点弾を突き刺した。「自分がゴールを決めて逆転するんだという強い気持ちでピッチに入った。早い時間で決められて、自分でもしびれた」。観戦に訪れた家族の前で値千金の一撃を決め「家族にいい恩返しができた」と喜んだ。

 後半39分には同じくアジア杯予備登録メンバーの青山のパスを受け中央をドリブル突破。一度相手に止められたが、こぼれ球に反応した青山が強烈なミドルシュートを決め勝ち越し点をもたらした。2得点に絡み、今季19戦負けなしだった第1ステージ王者の浦和に土をつけた。

 高校時代は50メートルを5秒8で走ったというスピードスター。そのプレースタイルから、獲物まで一直線に走る「ジャガー」の愛称もある。元広島の選手が多い浦和は、チームにとって因縁の相手。格好の“獲物”に燃えないわけがなかった。狙い通りの逆転勝ちに「浦和の無敗を止めるのは広島しかいないと思っていた。偉大なGK(西川)から点を取れたのはうれしい」と笑みをこぼした。

 23日に発表予定の東アジア杯メンバー入りへ向けて大きく前進。「ハリルホジッチ監督の視察は意識していなかった。終わってから“そういえば見に来てたんや”と思った」という浅野だが「常に代表は視野に入れている。(監督の)目の前で結果を残せたのは次につながると思うので、これを続けていきたい」と胸を張った。ハリルホジッチ監督はこの日、浅野の得点シーンで熱心にメモを取っていた。5月の代表候補合宿以来のA代表選出へ、浅野が大きなインパクトを与えたのは間違いない。 

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