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新潟、4戦ぶり最下位脱出!加藤J1初ゴール「照れくさい」

[ 2015年6月21日 05:30 ]

<湘南・新潟>J1初ゴールを決めた加藤は笑顔でサポーターとバンザイ

J1第1S第16節 新潟3―1湘南

(6月20日 BMWス)
 7試合ぶりの勝ち点3だ!アルビレックス新潟はアウェーで湘南に3―1で逆転勝ちした。ボランチで先発したMF加藤大(24)が、後半18分にJ1初ゴールで同点とすると、同20分にはFWラファエル・シルバ(23)の勝ち越しゴールを生む絶妙なパスを通した。5月2日のアウェー松本戦以来、49日ぶりのリーグ戦勝利で勝ち点を14とし、17位に浮上して最下位を脱出した。

 優しい性格がにじむ加藤の表情に、飛び切りの笑顔が浮かんだ。リーグ戦7試合、49日ぶりの白星は1ゴール1アシストで逆転を演出した加藤の左足がもたらした。駆けつけた約2000人ものサポーターとともに喜ぶ姿に達成感があふれた。

 後半18分だった。後半開始から1トップがラファエルに代わると「細かいパスをつなげば、ラファエルならシュートが打てる。そのこぼれ球が来る」と読んだ。パスを出して一気にゴール前に走り込む。ラファエルのシュートが相手DFに当たったこぼれ球を、きれいに突き刺した。

 入団6年目。3年目から2年間、J2愛媛での武者修行で11ゴールを挙げたが、新潟に戻ってから苦難が続いた。「自分が目立つのは好きじゃない」と公言する優しい性格と、ゴールも「いつか取れれば、くらいにしか考えていなかった」と言う無欲も災いした。
 今季は頭角を現したものの、なかなか試合に絡めなかった。だが、5月6日のホーム山形戦で途中出場してMF成岡の同点ゴールをアシスト。そこから7試合連続で出場し、ついにJ1初ゴール。「なんか照れくさい感じ」と、加藤らしくはにかんだ。

 豊富な運動量も勝利に結びついた。「自分が前に行けば、相手DFも混乱する」と果敢に前線に挑み続けた。柳下監督は「マサルは90分以上走っても動ける持久力を持っている。常に動きながらボールに絡むプレーが良かった」と評価した。

 豊富な運動量と高い技術、アイデアあふれるパスに、ついにゴールが加わった。最下位脱出の起爆剤になった加藤だが、控えめな性格は変わらない。後半20分、右サイドにドリブルで切れ込み、勝ち越しゴールをアシストした絶妙なパス。「こっちの方がうれしい。ラファエル、いいゴールでしたね」。

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